NoName

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2/26/2025, 12:42:48 PM

「記録」

記憶を記録している
私達の脳。
本当によく出来ている。

記憶が欠損している年月
思い出そうとした事も
何度かあった。

未だ記憶は戻っていないが
それで良いと思っている。

防衛本能ゆえなら
きっと思い出さない方が
良いのかもしれないと
少しずつ思えるようになった。

きっと重要な記憶。
その記憶を
留めて置けなかった私。

2/25/2025, 11:02:10 AM

「さぁ冒険だ」

何事も誰もが
経験する訳ではない。

大きな選択を迫られた時
必ずと言って良い程
そこに壁がある事でしょう。

選択によって
正解や間違いも
あるかもしれません。

過ちかもしれません。

選択には責任が付き纏うもの。

ただどんな結果に
なったとしても自分が受け止め
後悔しなければ
それで良いのです。

わかっていても
なかなか出来るものでは
ありませんが。

そんな冒険のはじまり。

2/24/2025, 11:23:50 AM

「一輪の花」

ごめんなさい。

まだ一輪の花すら
手向ける事が
出来ずにいます。

私が全ての事を
片付けて
納得出来るその時
初めてあなたに
手向けます。

ごめんなさい。

2/23/2025, 11:03:15 AM

「魔法」

君が産まれた時
魔法をかけたんだ。

人生を全う出来るように。

生きていく事は
とても過酷なものだ。

私の魔法が
どれだけ効力があるかは
わからない。が
君に守るべき存在が
出来た時
私と同じ魔法を使うはずだ。

そしてその時その効力を
疑わず信じるはずだ。

それが永年蓄積され
呪術めいたものになり
私は呪縛の中にいる。

使うなら良い魔法を。




2/22/2025, 1:44:00 PM

「君と見た虹」

ある時の夢。

もう居ないはずのあなたが
もう住んでいないはずの
家で窓から外を見ている。

家の中であなたの
後ろ姿を見つけ
私は近づいて
あなたが見ているものに
目をやった。

そこにあったもの。
それは形容し難い虹だった。
虹と理解するまでに
時間が掛かった。

私は驚いて思わず外に出た。

いわゆる一般的な形ではなく
曲線の幾何学模様というか
何本あるかわからないくらい
大きく大空に浮かんでいる。
鮮やかな色がなければ虹だとは
思わないだろう。

薄雲なのに。

遠くにあるはずなのに
近くにあるようだった。

虹の概念を変えるような
想像も出来なかった
初めて見たものに
少しの恐怖と美しさに
声も出ず息をのんだまま
ただ見ている事しか
出来なかった。

私は目を覚まし思った。

あなたが
私に見せたかったもの。
一緒に見たかったのかも
しれないと勝手に思っている。

あなたが居なくなって
初めて一緒に見た虹。

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