ときどき、ひかり。

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3/7/2026, 4:06:48 AM

『小さなお客さまと、お見送り』

​風に吹かれて?
蜘蛛が部屋に入ってきた。
​朝蜘蛛は縁起が良いらしいから、
そのままにしておこうかな。
​カーテンの端で
ゆらゆら楽しそうだし。
​でも、これから友人がやってくる。
「キャー!」なんて怖がるかしら……。
​そっとお外へ戻しましょう。
またね、蜘蛛さん。

3/5/2026, 10:48:33 PM

『令和のあけぼの』

​早朝、目が覚めてカーテンの外を眺めた。
​ふと思い出す……

​春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、
少しあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。


​5時30分、ヘッドライトをつけた車が道を走り抜けていった。

​車の灯(ともしび)の、
列なして走り去るも
いとをかし。


#たまには古典のある暮らし

3/4/2026, 11:21:27 PM

『月明かりの秘密』

​昨夜、愛犬がソワソワしたため庭へ出してあげた。

​まん丸に輝くお月様と
キラキラ煌めくお星達が見えた。
​庭は明るく、いつもと違う空間のよう。

​愛犬は周りを見回していた。
何かいる?
何を考えているの?

​私はね、
大好きな君のこと……
内緒だよ。

3/4/2026, 7:57:00 AM

昭和のひなまつり…

緋毛氈の鮮やかな赤、白酒の独特の香り、ひなあられの優しい甘さ。

お雛様の穏やかな表情を見つめながら、家族と過ごす静かで平和な午後。

一つひとつ箱から取り出し、顔に触れないよう丁寧に飾る、あの少し背筋が伸びるような儀式。

今よりも少し家の中が暗くて、だからこそ雛壇の灯明や金の屏風がぼうっと浮き上がって見えた、あの静かな高揚感。
外はまだ少し肌寒いけれど、春の足音が聞こえてくるような、あの独特の平和な昼下がり……。

私だけの美しい記憶