題名:怖がり
「私は怖かったんだ。みーんなみんな、私を怪物扱いするんだもの。みーんなみんな、私を指さしてこう言うのよ?“あの人怖い”って。おかしいと思わない?私、何もしていないんだもの。なんで怪物扱いされないといけないのかな。逆に怪物はみんなでしょう?だって人を瞬時に怪物とかヒーローとか決めつけるだよね。なんでだろう?私にはさっぱり分からないの。こういう私を常識外れっていうのかしら。だけど、私の言っていることはあっているんでしょう?それじゃあなんで常識外れって枠に私は入るのかしら。そういうカーストとかさ、見た目とかさ、関係ないよね?だから私、こう思うの。」
「この空気が怖いなってさ。」
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人の価値観はそれぞれです。
これはあくまでもこの人が見た世界です。
一つ、質問します。
この主人公は“怪物”ですか?それとも“ヒーロー”ですか?
題名:星が溢れる
「ミステリー好きの君に問題を出すね。」
「良いよ。」
「星が綺麗ですね、は、なんて言う意味でしょうか。」
「…さっぱり分からない。」
「推理小説読んでいるのに、分からないんだ?」
「推理小説を読んでいるから、推理が得意っていう訳ではないからね。」
「…ふーん。そう。つまらないや。」
「つまらないって?」
「言わせないでよね。恥ずかしいんだから。」
「恥ずかしいのに問題にするんだ?」
「…別に良いでしょ。私なりの伝え方だから。」
「…月も綺麗だろ?星以外のものも綺麗だよ。」
「そうね。そうなら良かったわ。」
題名:安らかな瞳
吸い込まれそうな瞳が特徴的な君。
「笑って問いかけ赤面でアンサー。」
僕の回答を奪ってく君は、寂しげに笑って、
「あなたになりたい。」
そう僕に告げた。
笑えなかったら。笑って欲しい。
それは、君の口癖だった。
「大好きだよ。」
嘘つく君に。
「大嫌いだよ。」
ひねくれて答えた。
「私もそうだよ。」
意地悪な君に。
「僕は違うよ。」
舌だし答えた。
題名:ずっと隣で
あなたがいて 私がいて
それだけでも
世界はなりたった。
あなたがいて 私がいて
それだけでも
明るく感じた。
あなたがいて 私がいて
それだけじゃ
寂しかった。
あなたがいて 私がいて
それだけじゃ
つまんなかった。
あなたがいて 私がいて
ただその時間が
幸せだった。
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「…っていうポエムがあってさ。掃除をしていたら見つかったんだ。」
「ポエム、か。そんな変な時期があったんだね。」
「変ってひどいな。私だってその時その時の気持ちがあってからこそ、こういうものがあるんだよ。」
「それじゃあさ、質問していい?」
「良いよ。」
「この会話も、君の創作の一部になっていたりするのかな?」
題名:もっと知りたい
―知らなかったから、分からなかったから…。
そんな言い訳はきっとぶたれるんだろうなぁ…。
僕は目を伏せる。
―知識不足。
そんな言葉が僕に当てはまることなんて分かっているのに。
指を指して皆がそう言うんだ。
あだ名のようにずっと。
知らないと、知っていかないと、僕はこの社会に埋もれちゃう。
だけどニセモノばかりだから分からなくなる。
―なんでだろうなぁ…。
足をぶらぶら。
遠くを見てる。