誰よりも、愛してる
愛してるの
なのにどうして、認めてくれないの?
私の愛は本物だよ?
嘘つきだって?
そんなことない
だって愛してるから
だからこうするんだよ
なんで「嘘だ」って言うの
なんで「嫌だ」って言うの
なんで「怖い」って言うの
どうして
どうして
どうして
どうして
ねぇ、なんで
誰よりも愛してるから
こうするの
ねぇ、なんで何も言わないの
ねぇ、なんで動かないの
ねぇ、なんで
なんでなの?
【誰よりも】
「10年前の私へ
今、しあわせに過ごしてる?
家族と仲良く、元気に過ごしてる?
そうだったら、私もうれしいよ
ちゃんとその記憶は、取っておいてね
あなたにとって、それはとっても大切な思い出に、なるはずだから
まぁでも、わかんないよね。こんなこと急に書かれても
今の私?私はね、しあわせかなぁ、、、?
どうだろ、わかんない
でね、なんでこれを書いてるのか、だよね
まぁ、そうだね、なんなんだろ
むずかしいねぇ、、
う〜ん、、多分、最後の思い出、、的な?
もっとちっちゃい頃にやっておきたかったことがあるからかな
とりあえず、今は後かいがないように、全力で楽しんでね!
(この手紙はお母さんとお父さんには見せちゃダメだよ!)
10年後の私より」
むずかしいもじばっかり
わたしにはまだよめないや
それにこれおみずがついちゃってる
おおきくなったらよめるかな?
「おてがみをくれたひとへ
わたしにはまだ、むずかしくてよめなかったです
また、おおきくなってよめたときに
おへんじかいてわたすね」
、、、
大掃除忙し〜!まぁ最後だしね
あれ?この手紙なに?
ん、そうだそうだ。思い出したわ
届いたんだね。あの手紙
もうあの頃のこと覚えてないな
すんごいちっちゃい頃だったからな〜
幸せなんて一瞬だよぉ〜、、、!
、、、
今日のニュースです。
〇〇県に住む14歳の少女が亡くなりました。
死因は自殺だそうです。
少女の部屋には、過去の自分へ向けた手紙がありました。
警察は、その手紙やご家族の言葉を元にをもとに自殺の原因を捜査中です。
【10年後の私から届いた手紙】
今日は駅に、やたらとチョコが売っていたな。
フェアでもやっているのだろうか。
なんて考えながら、出勤する。
おはようございます。
「あ、おはございます!」
よく話す後輩が、皆にチョコのカヌレを配っていた。
そういえば今日はバレンタインだったな。
貰う相手もいないので、すっかり忘れていた。
にしても、俺に配る気配はないな、、。
とくに興味もないが、流石の俺でも悲しいぞ。
そういえば、最後にチョコをもらったのはいつだったか。
きっと、中学生に母親にもらったのが最後だろう。
学生時代も、今も、恋愛などとは縁遠かったからな、、、。
「あの、すみません」
ん、どうした?仕事の質問か?
「こちらをどうぞ。」
そう言って渡されたのは、綺麗にラッピングされた物だった。
えっ、、と。これは、、?
「先輩だけの特別です。ちゃんと手作りです♪
他の方には秘密ですよ?」
なんで俺に、、、?
「ふふっ、いいお返事期待してます♪」
中身を見ると、そこにはドーナツが入っていた。
【バレンタイン】
ぜひカヌレとドーナツの意味を調べてみてください。
私は普通を演じていた。
そっちの方が生きやすいから。
強くもなく、弱くもない。
目立たず、静かに生きる方が人生楽でしょ?
だから皆んなに合わせた。
あの子に合わせた。
自分の思いなんて押し殺して。
皆んなのリーダー的存在のあの子。
周りから愛されるあの子。
あの子に合わせるお友達。
だから私も真似をした。普通になるために。
いつもあの子のそばにいる彼女は笑って言う。
「気に食わないから、」
そして地獄が始まってしまった。
殴って、蹴って、弄ぶ。
みんながそうしたから、私もそうした。
彼女はとっても愉快そう。
ある日の屋上
彼女の笑顔が消えていた。
どうやら好きな人にバレたんだと。
皆んなが慰めるから、私も慰める。
そしたらあの子が言った。
「そこの子が言ったの。あの子をいじめろって。」
言ってない。あなたが言ったんでしょ?
「そんなことないよ。脅されてね、怖かったんだから。」
めそめそ泣きながら言う彼女。
私は普通に生きていてはずなのに
どうして巻き込まれたんだろう。
屋上の扉が開いた。あの子がいた。
会話を聞いていたみたい。
気まずいのか、走ってフェンスのそばまで行く。
フェンスを乗り越えて、一息つく。
「待って!!!」
彼女が言う。自分が始めたことなのになにを今更。
そして、あの子は落ち着いた様子で、一歩を踏み出す。
「待っててね」
確かにこちらを見てそう言った。
私はやってない。
【待ってて】