無職になり、ポイ活を始めた。
外に出ることもほとんどなくなって、クリニックと支援センターの往復だけが活動する機会だと思っていた。
違ったのだ。
驚いたことに、私はやたら家じゅうを歩きまわっているらしい。
降りている診断のひとつは多動で、考え事をするあいだ中、
ずっと足を動かしている。
立ったり、座ったり、行ったり、来たり、
している、という、ことに、今、気付い、た。
あれ、ほら、今書いてるうちにポイントが溜まりきったね。
電気のいらないウォーキングマシーンを買おうかしら。
『揺れる木陰』2025/07/18
大好きな歌を聴いて感動したって、泣き方が救いにならない日もある
痣と踏み跡にまみれた心の裏で
それはそうと、しっかり寝たほうがいい日もある
『バイバイ』2025/02/02
そんなに心が凍りついてるならさ、
これから一緒に一番長いつららを探しに行こうよ
知ってる?
つららね、家の中があったかいほど長く伸びるんだよ
『まだ知らない君』2025/01/31
通勤の車窓 映る人よどうしたら 私も宙を歩けるだろか
「明日に向かって歩く、でも」2025/01/21
信じられないくらいの速度で光陰が過ぎ去っていって、
仕事納めの日から既に20日が経っている。
連休の遅れを取り戻すように土曜日が潰され、
久々の日曜日は睡眠のために捧げられた。
どだい無理なのだ。たった6時間ぽっちで残りの18時間を活動し、
その上質感のある睡夢に苦しまされては。
最後に、休日にカラオケに行ったのは何ヶ月前だろうか。
ぼくは歌うのが好きだ。
そろそろ、大きな声を出すことを忘れてしまった。
いつか声が出なくなる気が漠然と、する。
そしたら、その時は何度でも歌声を聴かせてよ。
人魚姫みたいに泡沫になってしまう夢想を、つま先で蹴り上げてよ。
ぼくが本当に怖いのは、君が口を利いてくれなくなることだけだ。
「ただひとりの君へ」2025/01/19