「大好きな君に、愛を捧げます」
とロマンチックなセリフがテレビから聞こえる。
私は人を、「愛故の好き」と感じることができない。
どちらかと言うと「好き」は、崇拝、敬う、尊いといったニュアンスに近い。
愛するということは、人生を豊かにしますか?
〈大好きな君に〉
「女の子の幸せ」とは何を意味するのだろうか。
こころが、くるしい。
きぼうが、みえない。
くらーいくらーいトンネルのなか。
わたしはいったい、どこへいくのだろう。
もう、まえにすすむきりょくもなく、
そこで、くずれおち、くちはてるみらいしか、
みることができない。
わたしのきぼうは、どこへいったの?
たったひとつのきぼうすら、わたしにはそんざいしない。
〈たった1つの希望〉
欲望は私を醜くする。
欲望は私の未来を示してくれる。
好きを見つけることができる。
良さと悪さのあるものは、悪さを無くすのではなく、良さを強くするに限る。
〈欲望〉
列車に乗って、海へ行く。
遠い遠い海の奥。
そこにはキラキラ月明かり。
私を優しく包み込む。
苦しい苦しい水の中。
不思議と呼吸が澄んでいる。
息ができているこの地上。
不思議と呼吸が滞る。
澄んだ呼吸ができる場所。
それはきっと、
ここである必要なんてなかったんだ。
私が呼吸のできる場所。
そこまでは、列車に揺られてガタンゴトン。
〈列車に乗って〉