いす

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9/14/2024, 5:55:11 PM

ねえ。この命はいつ燃え尽きる。わたしたちはあの日から屍肉のまま動き回り、昼夜を問わず、眠りも得ず、常に飢餓に襲われ、かたくなに。

8/23/2024, 11:51:20 PM

山だ、と言う。お前は山がないと生きていけない性分らしい。海は怖いのだと言う。大きく、深く、独力でその果てを見るには困難で、恐ろしいのだと。だから行くことにした。お前が辿り着けない海へ。

8/17/2024, 2:12:49 PM

いつまでも捨てられないもの、を捨てることが出来るようになり、では次はどこへ行こうかということになる。重く。ただ重く。動くには重く。そういうものを捨てられたので、あなたはどこへでも行っても良い。

5/13/2024, 4:37:10 PM

どうやら失われていたらしいと気づくまでに今日まで掛かった。などと言ってまた明日も同じように「どうやら失われていたらしい」と気づいてみせるのかもしれない。驚きと希望と悔恨に満ち満ちた傷ましい顔で。さながら脱皮のように、割れて崩れ落ちる己の仮面を指差し笑いながら。きっと失われた時間の中に、狂い続けた時計の合わせ方を置いてきてしまったのだろう。

4/20/2024, 4:10:55 PM

無が欲しい。それをおまえたちは「何もいらない」と言い換えるので思わず口を噤む。ドライアイスのかけらをコップに落とし、煙が床を這っていく。その煙の動きのような緩さと忙しなさが合わさったちぐはぐの欲求がここにある。空気の入れ替えをしなければ、と思う。途端に息苦しくなっていく。無を望む難しさに挫けそうになる。何もいらない、と言い換えてしまいたくなるばかりである。

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