いいかい、絶対に手を
離しちゃいけないよ。
父に言われた言葉。
それは、私が迷子にならないように。
私は離してほしかった。
知らない世界を冒険したくて。
今は、
誰か私の手を握ってほしい。
私が世界とはなればなれに
ならないように。
こんなにも世界は広く、1人は怖い。
あぁ、誰か、私を繋ぎ止めて。
はなればなれ
ねぇ
あなたと一緒にご飯を食べる時は
いつも向かい合わせだったね。
私はそれが、苦手で隣に座りたかった。
空っぽな私を見透かしているようで
向かい合わせは苦手だったの。
私を見ないで。
私を見ていて。
ぐるぐると感情がかき回されるの。
あなたと向き合っていたかったけど、
もう、あなたは向き合ってくれないね。
あなたは私とは違う女性と向き合ってる。
ホッとしたのか、悲しいのか。
生きていたら辛いこと沢山だね。
今私は、自分と向かい合ってる。
ねぇ、みんなも一生懸命だよね。
私一人じゃないよね。
寂しいよ。
向かい合わせ
あなたのことを思って
は
私の思いどおりに動いて
相手を信じれない私の姿
本当の感情はどこにある
真実はいつも闇の中
裏返し
私だけ
私だけ
死にたくなるの?
私だけ
私だけ
不幸なの?
私だけ
窓越しに見えるのは
暖かい家族の姿
夫婦は穏やかに子供たちを見ており
子供たちも元気よく笑っている。
あぁ、あぁ、、
私がほしかった理想がある。
私は生涯を共にすると誓った
貴方に裏切られ
理不尽を突きつけられている。
決断も、行動も、何もできない
私は苦しむだけ。
あぁ、私にお金があれば。
あぁ、私に決断力があれば。
あぁ、私に行動力があれば。
あぁ、私に勇気があれば。
あぁ、私に、、、。
窓越しに見えるのは
絶望と不安を浮かべた
私の顔だけ。
いっそ、死んでしまおうか。
いっそ、殺してしまおうか。
憎しみに染まる日はそう
遠くはない。
窓越しに見えるのは