ねぇ
あなたと一緒にご飯を食べる時は
いつも向かい合わせだったね。
私はそれが、苦手で隣に座りたかった。
空っぽな私を見透かしているようで
向かい合わせは苦手だったの。
私を見ないで。
私を見ていて。
ぐるぐると感情がかき回されるの。
あなたと向き合っていたかったけど、
もう、あなたは向き合ってくれないね。
あなたは私とは違う女性と向き合ってる。
ホッとしたのか、悲しいのか。
生きていたら辛いこと沢山だね。
今私は、自分と向かい合ってる。
ねぇ、みんなも一生懸命だよね。
私一人じゃないよね。
寂しいよ。
向かい合わせ
あなたのことを思って
は
私の思いどおりに動いて
相手を信じれない私の姿
本当の感情はどこにある
真実はいつも闇の中
裏返し
私だけ
私だけ
死にたくなるの?
私だけ
私だけ
不幸なの?
私だけ
窓越しに見えるのは
暖かい家族の姿
夫婦は穏やかに子供たちを見ており
子供たちも元気よく笑っている。
あぁ、あぁ、、
私がほしかった理想がある。
私は生涯を共にすると誓った
貴方に裏切られ
理不尽を突きつけられている。
決断も、行動も、何もできない
私は苦しむだけ。
あぁ、私にお金があれば。
あぁ、私に決断力があれば。
あぁ、私に行動力があれば。
あぁ、私に勇気があれば。
あぁ、私に、、、。
窓越しに見えるのは
絶望と不安を浮かべた
私の顔だけ。
いっそ、死んでしまおうか。
いっそ、殺してしまおうか。
憎しみに染まる日はそう
遠くはない。
窓越しに見えるのは
小さい頃の私は
胸いっぱいに透明な花束を持っていた。
それは、あまりにも綺麗で、
大人達や友達は無情にも
素手で触っていった。
段々と透明さを失くして、散っていく。
私は悲しんだ。
周りは、綺麗でなくなる花束を見ては
興味をなくし離れていった。
なぜ、なぜ、私から花束を奪うの?
私の大切な花を散らしては、
知らんぷりをするの?
私の綺麗な花束は
赤黒く、孤独な色になる。
触れた相手を傷つける棘と毒を含んで。
やめて、もう、触らないで。
一生懸命、自分を守るための自己防衛。
か弱く脆い私の花たち。
お願いもう、傷つけないで。
繊細な花