幸せに__
癌が見つかった。
入院生活が始まった。
日記を書くようになった。
余命宣告をされた。
もう1年も生きられないみたい。
余命宣告をされた日から彼は
毎日私に会いに来てくれた。
今日あった出来事など色々な話を聞かせてくれた。
余命宣告をされて半年が経った。
薬の量が多くなった。
もう半年も無いのだろうと思った。
吐血をした。
彼が急いで来てくれた。
嬉しかった。
最近、ずっと寝てばかりだ。
今日は力を振り絞って日記を書いてみた。
書いてる途中で血を吐いてしまった。
意識が遠のいていく。
急いで来てくれた彼の姿もぼんやりとしか見えない。
だめね、私ったら。最期ぐらい
貴方の顔をハッキリと見たかった。
どうか貴方に幸せになってほしい。
ただ、どうか。
「私以外の女の人と幸せにならないで…」
何気ないふり__
「あ、髪の毛にごみついてる。」
「え、とってとって!」
「うん」
今日も僕は何気ないふりをして彼女に触れる。
(ほんとはゴミなんてついてないけど。)
ハッピーエンド__
今日、親が離婚した。
お母さんについて行くことにした。
今日、親が再婚した。
新しいお父さんは僕に暴力を振るう。
今日、僕はリスカを始めた。
止まらなくなった。
気付いたら気絶した日もあった。
今日、僕は恋をした。
生きる理由を見つけた。
あの子に振り向いてもらいたい。
どうしたらいいんだろう?
今日、高校に入学した。
あの子と同じ高校。
僕は明るく振舞った。
みんなの人気者になった。
苦しい。
今日、僕は遺書を書いた。
明日、あの子に告白をする。
いや、
呪いをかける。
「好き。」
告白をした。
「私でいいなら、!」
結果はok。
びっくり。
今日、僕は死んだ。
アパートからの飛び降り自殺だ。
あの子は僕を忘れられなくなる。
お母さんだけでも、きっと、
僕を思って泣いてくれはず。
それが嬉しくて堪らない。
僕だけのハッピーエンド。
ほんとはもっといきたかったなぁ
くるしかった
みんながいつわりのぼくをすきになるのが
くるしかった
あのこも、いつわりのぼくがすきなんだ
ぼくのじんせいばっとえんどだ笑
没。
見つめられると__
じー、、、
「、、、」
じー、、、
「、、っ、」
「な、なに、?」
「あ、いや。髪切った?」
「!」
「き、切った。」
「あー!良かった。スッキリした〜」
そう言って去っていく彼の背中を見つめながら
私の顔の熱が上がってゆく。
恋は私をおかしくさせる。
友達なら見つめられても顔が赤くなったり
顔が熱くなったりしないの。
でも
彼に見つめられると顔が赤くなって熱くなっていく。