― 時計の針 ―
「時計の針を巻き戻せたら」って、すぐ言いたくなる。このありきたりな言葉、気に入らない。
仕事でミスしたとき。
友達を怒らせてしまったとき。
寝過ごしてしまったとき。
いつも、そう思ってしまう。
時計の針なんて巻き戻せない。
たとえ物理的にムリやり巻き戻したって、時間なんてかえってきやしない。わかっているのに。
だから、失敗とは思わない。
一歩、人として成長したと思おう。
時計の針は巻き戻さない。
・・・でも、
巻き戻したいことばかり
―溢れる気持ち―
つらくて、苦しくて
こらえきれずに 涙をこぼした
悲しさあふれる気持ち
周りの目も気にせず
思わずヤッタ−ッとさけんでしまった
うれしさあふれる気持ち
「あんなに練習したんだから
負けても悔いはないよ」
そう自分に言い聞かせてもおさまらず
夜も眠れなかった
くやしさあふれる気持ち
みんなに迷惑がかかるから
あふれさせないできた
誰かに嫌われるから
あふれさせないできた
だから・・・
たまにはいいじゃないか
いっぱいいっぱい
あふれさせても
kissの思い出。あれは高2の夏・・なんて言いたいところですが、ずっとモテなかった私にはそんなカッコいい思い出なんてありません。
それでも、「その言葉」を聞くと、学生時代に好きだった女の子が、一生懸命授業を聞いている後ろ姿が浮かんできます。kissどころかロクに話したこともないのに。
そして、セピア色の写真のように、無機質に写っている彼女の後ろ姿が「その言葉」を聞くと、一瞬にして何百色にも彩られて、まるで昨日のことのように動き出す。
kissって言う言葉には、人を幸せな気持ちにさせるマジックがある。
そんな気がします。
1000年先も・・に続く言葉は、1000年先も変わらない、や1000年先も続いている、などが思い浮かびます。
1000年先は、AI技術も発達して、生活のほとんどが自動化されているかもしれません。それとも、世界の至るところで戦争が起き、核戦争にまで発展して、地球が滅びているかも。
そんな中、1000年先も続いているもの。
それは「愛」。であってほしい。
忘れな草、その言葉を聞くと、どこか物悲しく、淡い恋愛を思い浮かべてしまいます。なぜなんでしょう。その理由の一つとして、花言葉があります。真実の愛、誠の愛、私を忘れないで。前者2つで、相手への強い想いが感じられるのですが、最後の「私を忘れないで」で、別れがあったことを連想させます。だからどこか物悲しく感じてしまうのかもしれません。