僕の彼女は無関心
彼女との出会いはスペインのあるイベリア半島
学生時代同じサークルに入っていた先輩に『四月!海外旅行に行こう!』と誘われた場所が彼女の故郷だった
先輩と僕は同じ大学で芸術・芸能系サークルに所属
主に写真をメインに活動していました
僕と先輩は各自自分の好きな場所で風景を撮影していた
その時背後から"ふわり"と風が吹き僕は甘い香りがした方向に目を向けました
そこには彼女の姿がありました
初めて会ったにも関わらず僕の目には彼女がとても愛らしく見え彼女が風に揺らぐたび甘い香りがし僕は心をひきつけられた
彼女の頭には綺麗な白い髪飾りがついていて花弁が4枚
外側にも大きな花弁が2枚、僕にはそれがまるで砂糖菓子の束のように見えたのです
僕は反射的に彼女に挨拶をしたが彼女からの返答は無い
彼女からすると僕と言う存在は初めから無かった様に彼女はその場所で凛としているのです
僕はどれほどの時間彼女を見つめていたのか覚えていない
すると遠くから僕を呼ぶ先輩の声が聞こえ(もうそんな時間か…)と頭の中で思った
僕は彼女との別れが惜しくなり最後に彼女と出会った記念として写真を数枚撮り先輩と合流
その後はホテルに泊まり次の朝は別の現地を観光して帰国しました
僕はあの日あの場所で会った彼女のことが忘れられず1人で八月に休暇を取り彼女に会いに行くことにしました
(確か。スペインのあるイベリア半島…だったよなぁ)僕は再度確認し、また彼女に会える!心が躍る様な気持ちになり僕の口元も緩みます
僕は写真を頼りに彼女がいた場所まで歩きました
写真と見比べ何度もその周辺を確認しましたがそこに彼女の姿は何処にもありませんでした
あの日あの場所に彼女が居たのは偶然でまた同じ場所に行けば彼女に会えるだなんて…そんな奇跡あるわけがない
僕はひとりで舞い上がっていたのです
分かっていたのに何故?僕は…
次の日も同じ場所へ足を運びましたがやはり彼女の姿はなかった
僕は彼女に会えないまま帰国した
帰国し家に帰る途中微かに知っている香りがして僕は考えるより先に体が香りのする方へ走っていた
やがて僕はある店の前で足を止めた
何故なら彼女がその店に入っていく姿が見えたからだ
僕も彼女が入った店に入り店内をくまなく探しましたが彼女の姿はなく困り果てていると1人の店員に『お客さま何かお探しでしょうか?』と声をかけられ僕の体は"ビクッ"と小さく震え上がった
僕は店員に一枚の写真を見せました
すると店員は"にこり''と微笑み僕に少し待っていてくださいと言い残し店の奥部屋へ入って行った
僕は言われた通り店員を待った
すると先ほどの店員と一緒に奥の部屋からこちらに向かって歩む彼女の姿が見え僕は嬉しさのあまり目から涙をこぼしていた
僕が急に泣いてしまったので店員は驚いてちり紙をそっと渡してくれました
僕はちり紙で涙を拭った
店員さんは僕に言いました『探しもの見つかって良かったですね!それと貴方が涙を流すほど喜んでくれて彼女もきっと幸せね』と僕は笑顔で『そうですね』と答え彼女と共に家に帰りました
早速僕は彼女の部屋を用意し一緒に食事を楽しみました
お店から出る際、店員の方に彼女は他の子とは違い与えすぎると体調が悪くなるので気をつけてね。と忠告をいただき(彼女は僕と違って少食なんだなぁ…)とか1人でそんなことを思いながら彼女の食事には気をつけています
彼女が笑ったり話したりはしませんが唯一彼女が笑顔になる方法を知っています
それは日当たりのいい場所で彼女に話しかけること
そうするとなんだかいつもより彼女が笑って喜んでいるように感じるのです
僕はそんな彼女のことが大好きだ。
彼女の名前はイベリス
花言葉 心をひきつける 初恋の思い出
甘い誘惑 無関心
僕の秘密
僕の仕事は人の心に寄り添い合うことです
夢や目標があるのであれば僕は応援します
貴方が病気になって苦しい時 僕がそばに居ます
新しい一歩を踏み出す勇気がないのであれば僕も一緒に連れていってください
僕は貴方と会話する事はできませんが見守り寄り添うことはできます
僕も昔は夢がありました
今ではその夢はかなってしまったので次は貴方の番です
不可能な事でも夢を叶えるために努力し続ければ貴方の蕾も綺麗な華となります
きっと辛く悲しいこともあるでしょう
本当にかなえたいのであれば諦めないでください
貴方はひとりではない 自信を持って
僕と貴方で奇跡を起こしましょう
僕の名前はブルーローズ
花言葉 夢かなう 不可能 神の祝福
奇跡 一目惚れ