もう会えないね
あの時君は私をたくさん笑わせてくれたね
もう会えないね
あの時の君は冴えない顔をしていたね
もう会えないね
君は私を少し変えてくれたね
もう会えないね
会おうと思えば会えるけど
君は今、遠くで輝いている
今日の夜空の星のように
私はいつか君が私を忘れた頃に
流れ星に願いをかける
また君に会える運命なら
今度は私が君を笑顔にできますようにと
あなたが本当に守りたいものは
あなただけだった
あなたが守ってきたルールは
私には些細なことだった
ルールさえ守れば失敗しないと
信じて疑わないあなたが嫌いだった
だから
あなたが守ると決めたものを
私が守れるはずがなかった
あなたにとって私は
一生理解できない人間になった
私にとってあなたは
一番つまらない人間になった
私には人の心がないと言われた
人に向かって人の心がないと言う人も
人の心はないんじゃないか
友達だったらわかるでしょと言われた
私への悪口を何度も伝達してきた友達は
果たして友達だったのだろうか
私の意見を言ったら
ごちゃごちゃ言うんじゃないと先生に言われた
その先生に私は
自信を持てと言われた
人の心も友達も自信も
私にはないと思われている
私はいったい何を信じればいいのか
もう何も考えたくない
たとえ間違いだったとしても
こんなに辛い気持ちになるまで
どれだけ涙と汗を流したことか
雫ほどで済んだのなら
どれだけ楽だったことか
私は自分が信じた道を進もうとした
でもそれはみんなとは違った
それだけなのに
私は組織の中でただひとり悪になった
私の周りを孤独がつきまとったせいだろうか
私はとうとう自分を見せることを避けた
これからもずっと
私は誰の気持ちも理解できない気がしている
そんな自分がせいぜいできるのは
自分の気持ちも理解しないことだけだ
生きているから今がある
これはきっと確実なことだ
でも
もしも未来を見れるなら
何がよかったかは終わってみないとわからない
そんなことは言わなくなるのだろう
もしも未来を見れるなら
見た未来と引き換えに
生の実感が薄れてゆくのだろう