朝起きて、
弁当作って朝食用意して子供起こして食べさせて、食器洗ってゴミ出しして玄関掃いて掃除機かけて、洗濯干してお風呂洗ってトイレも掃除して花に水やって
仕事行って
スーパー行って食材買って夕食作って食器洗って洗濯物を取り込んで、明日の弁当の用意して、洗濯畳んで布団敷いてお風呂入って子供寝かして
やっと新聞だけ読んで、
自分の時間まったくない、忙しい忙しいとTwitterに愚痴だけ投げて
そういうのがきっと、平穏な日常
何ものにも代え難い
「平穏な日常」
愛と平和って 共存できるものなのかな
たとえば僕は 君を愛してることに気づいてからは
心の中は ずっと ぐちゃぐちゃ
不安になったり 焦ったり 寂しくなったり 妬ましかったり
それから突然ウキウキしたり なんでもできるような気がしたり
君に会いたくてたまらなかったり
かと思えば 誰にも会わずに閉じこもってしまいたかったり
まるで 嵐
心が ぐちゃぐちゃ
君を知らないころの僕は
もっと毎日が平穏で 平べったくて なめらかで 穏やかな毎日だった
心の中も ずっと 平穏
でこぼこしなくて 落ち着いていて トゲトゲしたりなんか しなかった
あれを 平和って 言うのかな
あれを 平和って 言うんじゃないかな
僕にはもう 平和なんて 訪れない
君を愛してしまってからは
僕から 平和は 消えてしまった
ねぇ それでも
愛と平和って 共存できるものなのかな
「愛と平和」
A 過去回収器というのを作ってみた。
B 何だそれ。
A とっ散らかった過去を回収してくれる。
B それで?
A つなげて修復。
B 過去を?
A そう。いいと思わないか?
B 何でつなげて修復するんだ?
A とっ散らかっているからだよ。
B 過去が?
A そう。人の記憶というものは何でも都合良く過去を塗り替えていくからね。
B まぁ確かに。
A だからきちんとつなげて本来の形に修復するのさ。
B 修復した後はどうするんだ?
A 戻すよ。
B え、どこに?
A 本来の場所に。
B 過去を過去に?
A そうそう。都合よく塗り替えられてしまった過去をもう一度塗り替えるのさ。
B 思い出したくない過去もあるんだろうな。
A そうだね。
B 消したい過去も。
A そうだね。でも大丈夫。どれも過ぎ去った後なんだから、放っとけばそのうちまたとっ散らかるよ。
B でもそれじゃつなげて修復する意味がないじゃないか。
A いいんだよ。それをまた回収するために過去回収器があるんだから。
B 過去のリサイクルか。
A そうだよ、過ぎ去った日々がある限り持続可能な仕事さ。
「過ぎ去った日々」
A お金より大事なものって何だと思う?
B 愛だろ
A 愛?
B 愛だろ
A そうなの?
B 違うか?
A うーん。歌に出てきそうだね。教科書通りの答えって感じ。なんか嘘くさいな。
B でもじゃあ愛より大事なものって何だ?
A そりゃお金じゃないの
B え?そうなのか?
A 違うの?
B いやー。現実味ありすぎて、なんか生臭いな。
A で結局、お金より大事なものって何だろう?
B やっぱりお金では買えないものじゃねぇの?
A お金をいくら持っているかにもよるね。
B いやそうじゃなくて、値段がつけられないものだろ?お金で価値がはかれないもの。
A じゃあやっぱ愛?
B だろ?愛だろ?
A でもお金で買える愛もあるよね。
B う…?…それって愛なのか?
A 違うの?
B 違くね?
A そうかな。それもアリだと思うけどな。
B なんか、わかんなくなってきた。おまえと話してると。
A なにが?
B 愛って何だ?
A ああ。
B 何だと思う?
A 愛?お金より大事なものだよ、きっと。
B ええー?
A 違うの?
B いや…そうだよな。うん。
「お金より大事なもの」
あなたとわたし
磁石のN極とS極のように
まるで正反対を向いていながら
出逢えばぴたりとくっつくの
根っこはひとつに繋がっている
〜あなたとわたし〜