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12/27/2023, 12:15:29 PM

 やはり、冬は寒い。雪も降っている。
 井田川は旅立つ準備をしていた。
旅立つ理由は『彼女の田舎町へ』。
 彼女の名前は木田彩香。
木田はその町の〇〇新聞社に勤めている。
彼女が行方不明になったのは、3ヶ月前。
 彼女は新聞社にはお昼までには目撃されていた。いなくなったのは、その後。
 井田川はうつらうつらしていた。
電車のガタンゴトンが眠けを誘わせた。
 手ぶくろを外し井田川は外を見た。
外は暗くなっている。
2、3時間かかるとか言ってたな。と井田川は思い出していた。
 井田川は昔の事を考えていた。
高校の頃、木田彩香は同じクラスだった。
同じクラスだが、まあ、ちょっと話す程度。可愛いなと思っていたが、付き合いはしなかった。
 しかし、大学が同じで、だんだん話しも合いそれで・・・。
 彼女は新聞記者になると言っていた。
夢はかなったが、田舎の新聞社とは。
まあ、都会化し出している事にはいいんだが。
 電車が駅で止まる。
そこには誰も降りない。そうとう古い駅だ。他に3、4人いるが、誰も。
 井田川は駅を出、夜道を暗闇に入って行くように歩いて行く。
 暗闇はやはり怖い。何かがいるような・・・。ちょっと不安感が増す。
 明かりが見えた時、安心し、もうちょっとだ。
 だが、安心はいきなり恐怖えと移行した。
 何かが倒れている。人だ。人が倒れて、ん?何だか白い物が、白骨化?
井田川は、ブルブル震えながら警察に電話をした。

 昨日見つけた白骨化した遺体は、警察の調べによると、女性である事が分かったらしい。
井田川も事情聴取で大変だった。
 「ふうっ」とため息を出す。
ちょっとしたホテルの部屋である。