7/11/2025, 3:33:36 AM
「冒険」
霧立った森の奥にお囃子の音
行くか行くまいか
お出座しは何奴か?
お出座しは魑魅魍魎か?
下駄を鳴らして
霧立った森の奥のお囃子の国へ
いざ
ゆかん
7/10/2025, 4:39:45 AM
「届いて…」(全て一行詩)
Wi-Fiが届かぬ離島から通販注文
Wi-Fiが届かぬ離島からの電子手紙に「元気です」
意図も簡単に連絡不通になってしまうメール
季節毎に送られてくるはずの手紙は今年は一足擦れて
7/9/2025, 12:14:07 AM
「あの日の景色」(詩)
幼少時に見た景色
小学生時代に見た景色
中学生時代に見た景色
高校時代に入った途端に目の前の景色はがらりと変わった
何かが変わって
何かが変わってない
少しずつ変わっていく風景に
少し寂しく感じていたのに
がらりと変わった
がらりと変わりすぎて
元の風景を思い出すにも
何が変わって
何が変わってないのか
まるで間違い探しのように
あの日の景色の記憶を探す
あの日に
あの年齢の時に
見ていた
あの日の景色はここにあって
あの日の景色はここにはない
7/8/2025, 3:05:39 AM
「願い事」(全て一行詩)
願ひ事 願ひ事ならず 白紙が揺れる
願ひ事 金平糖並べて 真ん中に短冊を
七夕近し 逢瀬願い 満つ時
7/7/2025, 5:28:02 AM
「空恋」(一行詩)
空梅雨に蛇の目傘出番なしと我が心
空梅雨に君に笑顔なし片想い
「波音に耳をすまして」(一行詩)
波音の野蒜浜に遠い記憶の波
波音に不思議な声が籠る満月の夜