「涙」
なけなしの無駄遣いで涙を拭うクレーンゲーム
(取れなくてギャン泣きしてる子供が凄いウルサイ)

「春風とともに」
君が訪ねてきた 手には花見弁当とビール 春風とともに

「またね！」
相手に別れを告げる またねと云う縁切りの新年度の人間不信

「春爛漫」
桜を漬けた日本酒と桜餅を片手に花見といきましょか？

「小さな幸せ」
蕾から花弁が少しずつ見えてくる小さな春の幸せ

「七色」

小さなビンに水を入れて
太陽に充てると
七色の完成

身近なモノに「七色」は潜んでいる
意識せずにいるから気付かないだけ

自然物が作り出す七色に
人工的に作り出される七色に

錯覚を覚える

「byebye 」
Saying goodbye to the tears of sadness, I set off on my journey

「曇り」
ミニ塵取りとミニ箒を持って君は窓のサッシを掃除始める曇り日

「もう二度」
もう二度人間になりたくないね 世知辛い世界に未練無し

「記憶」
今日1日の出来事をアナタに云える記憶はいつか消える

「君と見た景色」

雨が降っていた
ベランダで君は煙草を薫らしている

僕は洗濯籠を持ったまま
君が見詰めている視線を辿り寄せる

君の視線の先には
小さな傘の姿

近所の小学生たちの姿
赤に水色に黄色の傘

君と見た景色は
小学生の傘の姿だった