「静かな夜明け」
群青色の空を見上げて夜明けを待つ
静かな商店街にカメラを傾ける
人も車も雑多な音が無い繁華街を
誰一人歩いていない繁華街を
自分一人歩く
初めて静かな商店街を歩いたのは
飲み会で電車を乗り過ごして、
漫画喫茶店に向かう途中に商店街に入ったことだ
昼と真夜中の商店街の顔と雰囲気が違うことに
僕は驚きスマホで商店街を撮ったことから
夜明け前から夜明け後の商店街を写真に収めるようになった
商店街を抜けると
群青色の空を顔を見せ始めていた
喧騒で賑わう繁華街も
この時間は静かな夜明けを迎え
群青色の空は朝の空と姿を変え
商店街は喧騒に包まれる
静かな夜明けを
また商店街で
「Heart To Heart」
心を開いて?
腹を割って話そう?
なにを云っているのかわからないな。
俺はお前に心を開いて腹を割って話すことない
ん?お前はある?
俺がお前に何かしたて証拠はあるのか?
ほら、何の証拠もねぇのに、
心を開いて腹を割って話すなんざ
無理なんだよ
「永遠の花束」
何年経っても君はあの頃のままだ
君にあげた花束と一緒に
君も永久冷凍保存して
君と僕が過ごして、僕が君を殺した部屋は何年経っても変わらない
花束のように溜まり、花弁のように飛び散った床の血痕も
あの頃の色そのままだ。この床の血痕も永久冷凍保存してるからね
床の血痕も永遠の花束だよ
「やさしくしないで」
いつもは強く扱いてくるのに
今日に限ってやさしく扱かないでよ
君からの強い扱きが欲しいんだ
やさしくしないで
引き攣った菊○は君からの強い扱きと引き抜きを
まだかまだかと心待ちにしているんだ
「バイバイ」
引き出して数分後には
北里さん3人、津田さん1人、渋沢さん1人が
ワタシの財布からバイバイ
「隠された手紙」
誰にも知られたくない
知らない方がいい内容の書かれた手紙は
或る一人の女の手によって暴露され
世界は阿鼻叫喚の日々を迎えたのである