「永遠の花束」

何年経っても君はあの頃のままだ

君にあげた花束と一緒に
君も永久冷凍保存して

君と僕が過ごして、僕が君を殺した部屋は何年経っても変わらない
花束のように溜まり、花弁のように飛び散った床の血痕も
あの頃の色そのままだ。この床の血痕も永久冷凍保存してるからね
床の血痕も永遠の花束だよ

「やさしくしないで」

いつもは強く扱いてくるのに
今日に限ってやさしく扱かないでよ

君からの強い扱きが欲しいんだ
やさしくしないで

引き攣った菊○は君からの強い扱きと引き抜きを
まだかまだかと心待ちにしているんだ

「バイバイ」
引き出して数分後には
北里さん3人、津田さん1人、渋沢さん1人が
ワタシの財布からバイバイ

「隠された手紙」
誰にも知られたくない
知らない方がいい内容の書かれた手紙は
或る一人の女の手によって暴露され
世界は阿鼻叫喚の日々を迎えたのである

「まだ知らない君」
見知らぬ君からまだ知らない君になるまで
どのぐらいの月日が掛かるのだろうか？

「旅の途中」
辞書の旅に出ました
今はもう使われなくなった言葉を探しに
辞書の旅の途中で無くなった言葉を幾つも拾い
メモ帳に書く写す旅の途中でまた言葉を探しに行く

「日陰」

日陰が掛かるところでしか育たない奴もいる
日陰が好きでわざわざ日陰がある場所に行き隠れる奴もいる
日陰がないと製作が上手くいかない作品もある