「あなたのもとへ」
雪が降る中で午前0時0分発の北斗星であなたのもとへ行きます
「透明な涙」
アナタの流した透明な涙は結晶となり
その結晶は町に流れ町は壊滅しました
…アナタは海の底に眠っていた生け贄の一人だったのね…
「そっと」
ある昼下がりのオフィス内、
馳部さんがなにやら小難しい表情を浮かべていた
後ろからそっと覗き込んでみると…
「どれとどれが一番効くか…この組み合わせが一番最強なんだろうが、
こっちの組み合わせもステガタイな…」
馳部さんの机の上には複数のエナジードリンクに香辛料に…
まぁまぁ組み合わせても大丈夫な飲料水や調味料や調剤の瓶から
絶対的に組み合わせちゃいけない飲料水や調味料の他に薬品っぽい瓶が並んでいた
僕は馳部さんに見付からないように
そっと馳部さんから離れ、昼ご飯を買いにオフィス内を出たのだった
「まだ見ぬ景色」
まだ見ぬ景色は一体何の意味を持つのだろうか?
この世にまだ見ぬ景色は数多にある
それが何処に存在し
どのような景色なのか
生きているうちにまだ見ぬ景色を探しに行こう
生きているうちにまだ見ぬ景色を知ろう
まだ見ぬ景色は
己の生きる先へ何をもたらすのか
「あたたかいね」
あたたかいね。窓際で日向ぼっこしてるの
おざぶの上でアンモニャイトになって日向ぼっこ。
「あの夢の続きを」
きょうだい達の一匹に邪魔されて途中で目が覚めちゃった
少しカリカリ食べてまたあの夢の続きを見るの
「未来への鍵」
未来への鍵は自分で作って 自分で開けるモノ?
未来への鍵は誰かに作って貰い 誰かに開けて貰うモノ?
未来への鍵は何処かにあって 自分で探し出して開けるモノ?
未来への鍵は何処かにあって 誰かに探して貰い開けて貰うモノ?
未来への鍵は…きっと彼方の果てにあるだろうし
未来への鍵は…きっと身近にあるだろうし
未来への鍵は気付かない内に存在して
未来への鍵は気付かない内に紛失して
いつ鍵が自分の手元に来るのかは
自分がいつ鍵の存在を知るのかは
ちょっと先の先の先かもしれない