「冬のはじまり」

達磨ストーブに火入れした日が冬のはじまり

「終わらせないで」

虚ろな視線をしたままの君のナイフは
僕の脇腹を掠めた

「攻撃を終わらせないで、て云ったでしょ…？」

あちこちの床に血の海が広がり続ける

「愛情」

…愛情…？

愛情があれば育むとは限らないよ？

「微熱」

お飲みなさい。この薬を。
目が覚めた頃には
きっと…アナタが望んだ
恋の世界が待っているはずよ

それが微熱の恋か
それが高熱の恋か
それがドロドロの恋かは…

アナタの微熱度にかかっているわ…

「セーター」(一行詩)
寒さ知らずのセーターは飼い猫の敷きカバーになりました

「太陽の下で」(一行詩)
今年の暑さはもう逃げられない太陽の下で睨み返せない