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11/15/2024, 8:20:31 PM

「子猫」

小さな毛玉で小さな怪獣。
母猫の出産のお産婆にもなりました。
何故か飼い主も子猫だと思われお乳タイムに呼ばれることもしばしば。

「あのさ、子供産んだの4匹だよ?5匹じゃないよ?」

母猫は一匹ずつ子供の匂いを嗅いだ後に飼い主を嗅いだ
小言のように「5匹よ」と短く鳴いた。

どうやら、飼い主は「子猫」にされているようだ。
母猫にとって産んだ「子猫は5匹」になっている。

母猫にとって「子猫」は飼い主も入れて「子猫」らしい。

11/14/2024, 10:00:07 PM

「秋風」(一行詩)

秋風に揺ら揺られて落ちるは流水の紅葉下ろし
        ◆
秋風の酔い覚めに紅葉見る
        ◆
ビル街を吹き抜ける秋風受けて纏う紅葉
   ◆
秋風受けてぬる燗求め足早に

秋風や重なり回る風車

11/13/2024, 11:19:30 PM

「また会いましょう」

また会いましょうは
もう二度無いて思っていたけど、
意外な場所でまた会いましたね

「約束しましたので」と
アナタははにかむ

最後に別れた時と同じ笑顔
ちっとも変わっていない

「互いにあのままかな?
あ、でも私は何歳か年を重ねてるけど」

彼女は少し苦笑いをした。

「うん。また会いましょうと葉書に書いたね。
それがまさか最後の葉書になるとは自分でも思わなかったけど」

(最初に出会った場所で再会は叶わなかったけど)
(僕はあの年のまま。彼女は少し年上になってしまったけど)

此処で再会出来たのは、
「互いに黄色の花が咲く河辺」で会えたらと願ったから


-暗闇の部屋で男が目の前にある記帳に書かれた
二人の名前にバツを付けた-

11/12/2024, 1:27:59 PM

「スリル」

5000以上のダウンロード数があっても
レビューが書かれていない。評価する記事も見当たらない。
海外製のアプリをインストールするには少しの勇気とスリルを味わう。

11/12/2024, 3:43:43 AM

「飛べない翼」

世の中に羽ばたく程の強さのない翼を持たずに
地に足をペタペタしながら歩くだけでも良いのだよ
         ◆
お前は飛べるさ
ただ産まれてきた時代が悪かった
自由に飛べなくさせてるだけで
俺はお前の自由を奪ってしまった
お前は武器とならずにすむ時代に産まれたかったか?

あぁ、お前はトロイからそうなるんだ
低空で飛んでりゃそうなるだろう
安心しろ
俺らがちゃんとお前の肢体を食って弔うさ

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