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10/1/2024, 2:12:55 PM

「たそがれ」(一行詩)

たそがれに黄昏て彼岸花を撒き散らす

たそがれに捨てられた菊の花は寂しかろ

たそがれに黒猫と白猫は手招きの影

たそがれに君の影は伸びて化けの皮

9/30/2024, 12:59:33 PM

「きっと明日も」(一行詩)

薄茶色の猫とウリ柄の猫はきっと明日も遊びに
        ◆
きっと明日も買い忘れたモノを買いに行く
        ◆
きっと明日も梅酒を呑む

きっと明日も…………?

9/29/2024, 8:57:30 PM

「静寂に包まれた部屋」(一行詩)
      
部屋の主の居ない部屋で飼い猫は我儘顔でいる
         ◆
静寂の中で飼い主は飼い猫の布団化
         ◆
静寂の中で散らかされた玩具を片付ける

9/28/2024, 1:14:54 PM

「別れ際に」(一行詩)

別れ際にアナタの懐からスマホと財布を抜き取る
       ◆
別れ際にアナタの懐に彼女のピアスを仕込む
       ◆
別れ際にアナタを突き刺す
       ◆
別れ際にアナタの口に彼岸花の茎を突き刺す

9/27/2024, 2:55:00 PM

「通り雨」(一行詩)

昼顔の表情した君が通り雨となり跡を残す
       ◆
通り雨を待ち伏せする蛇の目傘
       ◆
秋雨に打たれ妖艶増す彼岸花
       ◆
黒のフリルが透け通り雨に感謝よ

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