「大事にしたい」
大事にしたいは大事に扱うとも取れるのだろうか?
大事に扱いなさい。昔からの言葉。
今や金さえあれば、壊れてなくても、いつでも買い換えは出来る。
一つのモノを大事に扱い使用することは少なくなってきたなと
リサイクルショップを訪れる度に思う。
その中から、自分にとって合い大事になるモノを探し、
壊れるまで使うのが、自分なりのモノに大しての気持ちだ。
自分が新品で買ったもので、
使用している日用品に家電なんて10年20年選手なんてザラだ。
中古品も恐らく最初の持ち主から歴代の持ち主が
あまり使わずにいたのを自分が買い最後の持ち主になり使い倒す。
新品も中古品も壊れたら
「お疲れ様。生活を支えてくれて有り難うね」と一撫でしてから、
別れを告げるのだ。
「時よ止まれ」(一行詩)
人生の分かれ目はほんのちょっとの差で決まる?
◆
ほんのちょとの時差で購入の有無が決まる?
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時よ止まれと何度願ったことか 失敗の連鎖よ
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会場に居た人達が 時よ止まれと願ったかも 限定品の争奪戦
「夜景」(一行詩)
光跡を照らすは鋼業工場の人口光
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運河に流れに流れて見渡すは 億光の街の人口光
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白色と緑色の無機質なヒトと見る夜景は
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貨物列車に惹かれて 煙の夜景
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鈍い音気高い音が響く夜景の背景には眠らぬネオン
「花畑」(一行詩)
あの世で見る花畑は彼岸の
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狐花の花畑の道にあの世に嫁ぐが歩きます
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漂う意識は女のナカで花畑を見る
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花畑で出会う命知らずなモノよ
◆
全てが綺麗事で済むのかしら?
「空が泣く」
空が泣き始めたら
君は笑い出す
君は蛇の目傘を広げて
回り出す
「ワタシは雨が好き。
空が泣いてくれればワタシは生き延びるから」
君は回りの目を気にせずに蛇の目傘をくるくる
辺りに雨の飛沫が飛んでもお構い無しだ
僕は見てるしかなかった
こうなった君を止めるのは危険
空が泣いてるんだ
君を止めたら
君からの雷か落ちるからね