「不完全な僕」
言動に不完全だらけな僕を
全ての疑問符を嫌な顔をせずに
教えてくれた
僕はまたまだ不完全だらけで
完璧にはなれない
「物事を全て覚えて完璧にこなせる人なんて居ないよ、
少しぐらい欠点があるぐらいが丁度良いんじゃない?」
僕は完璧にこなすことを目指してたけど、
君が離れていくのが怖くなって
不完全な僕のままでいることにした
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「開けないLINE」
君からのLINEが届く度に
僕は開くことを止めた
僕が君からのLINEを開くことを止めた理由は
「御免。貴女の担当から外されちゃった…。
詳しくは来週に話すよ」
その一通のLINEから
君からのLINEはもう開かないて決めた
楽しみにしてた君からのLINEは…
もう開けない…
「香水」(一行詩)
香水一滴で別な女を演じる
◆
香水の匂いで男を身に付ける
◆
香水は嗅覚を騙す
◆
香水の匂いで騙して騙されて
「言葉はいらない…ただ」(一行詩)
言葉はいらない…ただ、頭で皿を持ち上げての飯くれコール
◆
言葉はいらない…ただ、飼い主をカツアゲするちゅーる欲しさに
◆
言葉はいらない…ただ、爪切る前に逃げられる始末
◆
言葉はいらない…ただ、目力で文句を云う猫又寸前の猫よ
「突然の君の訪問」(一行詩)
ボロボロの蛇の目傘をさして無口の君の右手には
◆
網戸に張り付くアマガエルは着地場所を間違えて
◆
二匹の野良猫は「暫く厄介になる」と居着くは最後に夫婦になり
◆
臼茶の野良猫とウリ柄の野良猫は「暫く厄介になるよ」と挨拶しに
「雨に佇む」(一行詩)
雨のバス停に佇む中でドロップス缶を振る
◆
待合室でただヒトリと一匹で雨に佇む様子
◆
漁港に放置された鮪の頭をカモメがただじっと見る