「だから、一人でいたい」
ワタシのようなモノが人間関係を構築するなど到底無理な話だ。
構築に幾度無く挑戦してみたが、敢えなく玉砕を重ねていく中で、
ようやくそれっぽい人付き合いを構築してみたが、相手たちが悪かった。
一人で勝手に決める、話を聞かない、思い込みが激しい。
こちらに食べ歩き興味が無いのに食べ歩きの散策を提案してくる等
誰かと一緒に行動するのは苦痛だ
誰かと一緒過ごすのも苦痛だ
だから何事も一人で居たいのだ。
一人で過ごすことに何が悪い?
何処が可笑しい?
別にどう過ごそうが人の勝手だろう?
なんでアンタに指図されなきゃいけない?
「澄んだ瞳」
アナタは生まれた時から澄んだ瞳をしていて
目力は他のきょうだい猫達より強かった。
歳を重ねていく度に病気をして、きょうだい猫が亡くなって、
他の同居猫も亡くなっても澄んだ瞳からは目力は落ちなかった。
きっとその澄んだ瞳と目力はアナタの生きる力になっていたのかも。
最期まで澄んだ瞳は濁ることもなく目力も落ちることもなく
きょうだい猫達の所に行ってしまったアナタは、
きょうだい猫達の面倒をいそいそとしているでしょうね。
「嵐が来ようとも」
電波な嵐が来て また新たな電波な嵐が来て
何度も生まれてその場所が荒波の如く荒れて消え去る
何度も繰り返すSNSと云う場所が
嵐が来ようとも無くならないのは
嵐がまた新しい嵐を呼ぶからなのだろう
「お祭り」
あの世この世を繋ぐ提灯の灯
◆
擦れ違う姿は神か仏かそれとも…?
◆
神も仏も眺める光る花弁に
◆
子鬼は小太鼓を鳴らすとも鳴らず泣き
「神様が舞い降りてきて、こう云った」
超高層マンションから落ちてきた神様が目の前に居て
「あぁ、高層マンションが増えてきたから、
迷える人を探すのも苦労するし、ビルの反射熱は凄まじいし、
何よりスマホで僕らを撮ろうとするから、撮られないように飛ぶのが大変だよ」