「遠くの街へ」

遠く離れた街にある廃墟となった郵便局にいる
或る人へ手紙を出す

或る人を訪ねる理由を書いて、街を訪ねてみたいけど、
あらゆる理由を書いても或る人から面会拒否の文字

或る人が居る「遠くの街」は
ワタシから見れば、本当に「遠くの街」

「小さな命」

出産時に鳴き声がすれば小さな命が産まれて
その小さな命を最期まで守れるかは己次第

「太陽のような」

突如と現れた太陽のような橙色に近い毛並みの野良猫は
三年程、通い猫になった後、太陽の裏へ隠れてしまった

「枯れ葉」(一行詩/三連)


ざくざくり枯れ葉を踏み潰し音を奏でたる
　◆
放り投げては払いを繰り返しす鳩の餌の時間
　◆
枯れ葉の下に潜り遊びするはかしまし娘たち(※)

※雀

「誰よりも」

誰よりも早く走るのが、アタシの夢だ
初代からこれまでの車体よりも早く走る。
誰よりも負けずにね。