1/14/2024, 2:28:12 PM
「どうして」
「ただいまー」
帰宅しても彼の返事が聞こえない
いつもは「お帰り」て返事が来るのに
「リビングが暗い…?」
リビングへの戸を開けるとリビングには電気が付いてなかった
何処かへ出掛けたのだろうか?
電気を付けてテーブルの方に目をやると
リビングのテーブルには、
結婚指輪と時計と一枚の便箋が置かれていた
「御免。これ以上、お前との生活は無理だ」
私は彼の部屋を覗いた。勢い良く引き戸を開ける。
部屋はもぬけの殻っぽ。
彼自身が購入した私物は全部なくなっていて、
私が買ってあげた物はそのまま置かれていた
何故?
どうして?
私が何をしたって云うの?
「どうして?」
私の前から居なくなっちゃったの?
1/12/2024, 1:54:45 PM
「ずっとこのまま」
幾度無く、建物の解体の話があった
その度に、民の反対運動で建物の解体は免れ
今も佇んでいるあの方は一体幾つなのだろうか…?
ずっとこの先も
ずっとこのまま
この町の主として創建された場所に佇んでいるのだろう
1/11/2024, 10:19:04 AM
「寒さが身に凍みて」
今日の午前4時の気温が-3度。
今年初のマイナス気温。
道理で寒さで起きる訳だ。
飼い猫も寒さで起きてしまい
ちょっとだけだよと電気ストーブを付けてあげた。
人間があたるよりも飼い猫の為に付ける。
飼い主も飼い猫も寒さが身に凍みて
1/9/2024, 11:19:05 AM
「三日月」
朧三日月を前髪で隠し 急ぎ足の帰宅道
1/8/2024, 10:38:33 PM
「色とりどり」
たった三色から様々な色が生まれる
たった一つの色だけでも複数の名前がある
たった一つの色を変えるだけで雰囲気が変わる
色とりどりが、人を街を賑やかにする
色とりどりが、人を街を沈ませる
色とりどりが、人を悲しませる
色とりどりは
喜怒哀楽を産み出し、視覚を楽しませ、錯覚させる