#45『距離』
平行線、点と点
心の距離とか物理的な距離とか
そういうのじゃなくって
なんていうか
ねじれの位置みたいな
時代も違う遠いところに
貴方も生きてたんだな
って思うわけです
ラヴェルがマルガリータの絵を見て
曲を作ったみたいに
今、私の目の前には戦時の遺書があって
身体ごと敵地へ飛び込み華と散る
その覚悟、誇り、家族への感謝、
やりきれない気持ちまでもが
人様が人様に書いたものだけれど
私は1人考えてしまうのです
でもね、そんな出来事も
辿っていけば今に繋がるわけで
途方もなく遠いはずのその距離が
人の心でだけは縮められるような気がします
#44『泣かないで』
生きてって言いたいけれど、そんな言葉をグッとこらえる。あなたの気持ちは最大限に尊重したい。自殺幇助は罪だけど、生きることを強要するのは?ただ抱きしめることしかできない自分はあまりにも無力だ。
#43『冬のはじまり』
お気に入りのニット帽を引っぱり出してちょっとオシャレな手袋つけてブーツを鳴らす。イヤホンからは一足早めにクリスマスソング。フワァーッとあくびをしたら白い息。うん、いいね。
#42『終わらせないで』
熱いライトに響く歓声
乗りに乗ったギターにドラム
ここで歌えば、ここに立つ限り
時間に空間 すべてが俺のもので
どんなに人がいても
すぐに見つけられるから
パフォーマンスにコロコロ変わる表情
まっすぐ見つめられれば
同仕様もなく嬉しくて
ステージを降りて飛んで行きたい
ラスト一曲でいつもの
なかなか懐かない子猫みたいな君に
戻ってしまうんだろう?
もう少しだけ俺を見ててよ
君のために歌うから
#41『愛情』
何が難しいって、与えた愛が相手のカタチに収まるかわからない。歪んでいるのかもしれないこれは確かに心からの気持ちで。相手がそれを普通だと思って過ごしていたとしたら。
どんなに温かい愛でも求めているものと違うかもしれない。相手の愛は伝わるのになんとなく傷ついて受け入れられない。なんて我儘なんだろう。自分で自分が嫌になる。
きっと愛って色々あって、表現するのが苦手な人もいるはずなのに、お互い好きって気持ちが変わらずずっと側にいられるのって素敵だな。
私もこの行き場のない愛を与えられる人と出会えたらいいな。