誇らしさね……
私の家族が立派であることは誇りに思ってるかな
いつもは夜遅くまで働いてるけど家族のためとあらばどんなに忙しくても駆けつけてくれるお父さん
病弱にも関わらず毎日家事をしてくれるし、風邪を引いた時には看病してくれるお母さん
少し頑固だけど根っこは優しくて他人の変化にいち早く気づくお姉ちゃん
昔も今も喧嘩ばかりしてきたけど結構ノリが良くて喋りやすいお兄ちゃん
そんな家族が私の誇りかな
いつもより波の音が耳に響いて
いつもより少し暗い雰囲気をもつ
そしてどんなものが相手でも受け入れてくれる
夜の海って少し怖いけど、少し安心する
変わらずに受け入れてくれるから
私がどんな格好で来ようと、どんな気持ちで来ようとも
昼の海とはまた違った形で私を受け入れてくれるのだ
自転車か……最後に乗ったのいつだっけ?
確か高校一年の夏休みで友達と遊びに行く時に乗ったっきりだな
今となってはもう、自分の自転車すら持ってない。久し振りに乗ってみたいな
ペダルをこぐ度に感じる風。流れ行く景色。下りの時にはスリルと共に爽快感も感じたな。
全てが懐かしい。あの時間はなんだかんだ言って楽しかったな。
もう一度、ペダルに足を乗せてみたい。
心の健康なんて、考えたこともなかった。
考えた瞬間、今まで積み上げてきた自分という存在が崩れ落ちそうで、怖かったから。自分の弱さという弱さが、全て表にでてきそうだったから。
心の奥底では自分の心の健康状態は嫌というほど分かっていても。その事が分からない振りをして今まで生きていた。そうしないと、押し込めてきた感情全てが爆発しそうで。
認めたくない。私はずっと元気でいたい。
でも、それでも、いつかは認めないといけない日が来る。
そう、逃げるということはいつかは捕まるということ。
鬼ごっこで、一生の中で捕まったこと一回もないなんて人、中々居ないように。一生この事について逃げていけるほど私は強くない。
今日がいいチャンスだと思った方がいいのかもしれない。
今日という日がなかったら、これからもずっと見て見ぬふりをしていたのかもしれないのだから。
心って、難しいね。