朱雀

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9/23/2023, 9:55:58 AM

声が聞こえる

意識が急激に覚醒する。
「もー、なにやってんの?」
そう言って貴方は笑った
「…っなんで?死んだ筈じゃ…」
「勝手に死んだことにしないでよ~」
思いっきり抱きつくと、困惑しながらも笑って抱き締めてくれた
「良かった……!」

…そうやって、思ったのに
気付いたら私はベットの上
全て夢だった
でも、抱き締めた時の温もりは本物だった

「…っなんで…」

私はまだ、受け止められない
今日もまた夢の中で…
貴方の声を聞く

9/20/2023, 12:38:33 PM

大事にしたい

お母さんの寝室にいくと、そこには横たわったお母さんの姿

「お母さん、今日学校でね……」

返事のない会話をする。
二ヶ月前には元気に話していたとは想像もつかないその姿
病気の進行は進み、もう飲食できない状態に
点滴をやらないと拒んだ私達
やっても苦しいだけだと思ったから
このままいけば二週間もないその命
今にも消えそうな命の灯火を今日も見守る

残された最後の時を大事に
一日一日を宝物のように思い出の箱にしまっておこう

この時を最後まで大切に……

9/19/2023, 12:29:40 PM

時間よ止まれ

もしこの世界の時間が止まったら
私はどのような行動をとるのだろう

いたずらに使う?犯罪に使う?それとも誰かを助けるために使う?

どの選択肢を取ったとしても
時間は自分の中で進み続ける
"私"という存在の中では時が止まることはない

今もそしてこれからも永遠に

9/18/2023, 11:16:29 AM

夜景

私の家から見える夜景はそんなに綺麗ではない
でもなにもないかと言われると、それも違う

マンションの十階から見える夜景
住宅街から遠くにある山
工場が立ち並び田んぼがある
田舎とも都会とも言えない
そんな風景が見える

いつか、東京の夜景を見てみたい
きっと、この夜景とは違う夜景が見れて
私に新しい風景を見させてくれるだろうから

9/16/2023, 11:11:02 AM

空が泣く

空が泣いている時は誰かが泣いている

そう言っていた君は、いつも笑っていた
泣いているところなんて見たことなかった
そして最後の時も、笑っていた

頬に水が滴る
何で、何で、あいつが死ななくちゃならなかったんだよ

空はその間ずっと泣いていた

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