黒い空を
白から青
そして
灼けるような橙へと
染め上げる太陽のように

貴女がいるから
私の世界は明るくなり

心模様に色の表情がついた

貴女がそこにいてくれるだけで
私の日時計は時を刻む

伸びていく影が
貴女へ向かうことはない

貴女が貴女である限り

つまり"好き"ってこと
簡単なふた文字

一人では掃き捨ててしまうような
つまらないことでも

飽きるくらい
一緒に笑い合って

でもそれは
貴女といるから
初めて笑い合えることで

お互いの
つまらないことは

一緒にいれば
相手の笑顔を見られる
種になり得る

一人では見つけられない花がある

つまり"好き"ってこと
簡単なふた文字

貴女が眠りから目が覚めるまでに

今まで受け取ってくれたあの愛も
その愛も

全部夢ではなかったと
机に広げて並べておこう

そして
目覚めてからは
夢の如き幸せを感じられるよう
想いの形を伝えよう

いつまでも
ふわりふわりと
夢見心地を漂ってほしいから

つまり"好き"ってこと
簡単なふた文字

抑えきれない想いに熱されて
視界がぐるぐる回り
頭の中が溶けそうなほど掻き乱されて

助けを求めて
運ばれる病室はいつも

貴女のいる場所
私の『帰る場所』

道理で
熱が上がるばかり

貴女に
力を貰い
心を貰い
恋の熱も貰ってしまった

ジワリ と氷が溶けた

つまり"好き"ってこと
簡単なふた文字

曇天から溢れる涙を受けきり

『明日』もし晴れたら

長雨の重さを乗り切った祝福に
二重 三重に架かった虹の橋を

貴女の心を写した
澄んだ青空に
優雅に羽ばたき虹をくぐる鳥たちを

一緒に仰ごう

次第に上気した空がまた
『明日』の晴れと
私の愛を約束する

つまり"好き"ってこと
簡単なふた文字