10/6/2024, 1:47:58 PM
″過ぎた日を想う″
「さむーい…」
夜のうちに降った雪がかなり積もっていた。この後の雪かきを考えると憂鬱になる。
「小さい頃は雪が積もったらテンション上がってたのになー…」
「お母さーん、あらかた雪かき終わったよー」
「ありがとね〜。あ、そういえば、コロポックルには会えた?」
「は?なにそれ」
「あなた小さい頃に言ってたのよ。『小さいお友達に会った!』って。フキの葉を傘代わりにしてたって言ってたからお父さんがコロポックルじゃないかって」
「何それ、子供の戯言でしょー」
「随分嬉しそうにしてたのに。大人になっちゃったわね」
「はいはいそうですねー」
ひょこっ
とてとて
じーっ
ふりふり
ぴょんっ
10/5/2024, 4:02:40 PM
″星座″
「お星様どこにいるのー?」
幼い我が子が私に問う。
「お空にいるよ」
「えー?見えないよー?」
困った。昼間は太陽の光の方が眩しいからとかそんな理屈説明したところで理解できるはずもない。
「えーっとねー…」
「お星様はおねんねしてるんだよ!」
我が子の友達だ。
「お星様は夜更かしが好きだからね、お昼は寝てるの!」
「えー!?いいなぁ、僕も夜更かししたーい!」
驚いた。まさか我が子の疑問に同じ子供が答えてくれるなんて。
理屈じゃない。でも納得はできる。
こうして人は成長するのかと納得した。