分からない。
いつだってあなたのことが分からない。
このドクドクと鳴る心臓も、
この気持ち悪い感情も、
全部、全部わたしには分からない。
一体、どうしたらいいの?!
【2024-11-22 - どうすればいいの?】
あなたに言いたいこと
そんなの、いっぱいあるよ。
だけどこの紙には全部書ききれないから
言わないで心に留めておくね。
えっと、今までありがとう。
迷惑いっぱいかけちゃったよね、
ごめんね。
大好きでした、あなたのこと。
さようなら。
【2024-08-20 - さよならを言う前に】
いつまでも捨てられないもの……か、
この文字を見て一番に思い付いたのは
あなたから貰った手紙やお揃いのキーホルダー。
幼稚園の時から一緒に過ごしていた私とあなたは
苗字も名前も似ていて身長も同じぐらいで
周りから“双子”と言われるぐらい仲が良かったね。
でも、それだけだった。
進級するにつれて“双子”じゃなくなっていった、
元々“双子”じゃないのだからそんなの当たり前だけれど…。
私は勉強も運動もまるっきしダメで
あなたは勉強も運動も成績優秀で学級代表や生徒会メンバー
こんなにも違うのに“双子”だなんて……。
案の定、高校に進学した瞬間
糸がちぎれるようにつながりが切れた。
LINEやInstagram、TikTok
友達からあなたのアカウントを教えてもらおうと
思えばいつだって分かる。
でもそうしないのはあなたがそうしないから。
「私たちずーっと双子で親友だからね!」
あなたのあの時のこの言葉は嘘じゃなかったのでしょう、
私もあの時のこの言葉は嘘じゃなかったから。
やっぱり……どこかでお互いにお互いを苦しめあってて…、
あなたは優しいから本音を言わなかっただけ
私もあなたと喧嘩したくなかったから言わなかっただけ
それだけなんだよね。
ありがとう。
あなたとの思い出はいつまでも捨てられないけれど
あなたが私を探そうとしない限り私はあなたを探さない。
いつかどこかで会えたらいいなって思ってたよ、
……ううん、今も思ってる。
大好きだったから、
いつまでも捨てれないまま大切にしまっておくよ。
【2024-08-17 - いつまでも捨てられないもの】
「ねぇ、夜の海って素敵だと思わない?」
そういう少女の目は深い深い海のように暗くて
見つめていたら吸い込まれそうだと思った。
「……そう、だな」
俺は目を逸らしてそう返事すると
少女は、嬉しそうに微笑んでいた。
俺はなんで微笑んでるのか
わからなかった
でも、わからなくてもいいと思ったから
「────────--」
【2024-08-16 - 夜の海】
「明日世界が終わるなら、何をする?」
なんてよく聞くような質問だと私は思う。
明日世界が終わるならどれだけいいことか
私は「もし明日世界が終わったら」じゃなく
「明日世界が終わればいいのに」
なんて少しひねくれたようなことを思いながら
1日1日を生きている。
こんな世界に希望も夢も無いのだからと、
終わるわけもない世界を憎みながら
今日も靴を履いて家をでる。
あぁ、こんな世界
明日にでも終わってしまえ。
【2024-05-06 - 明日世界が終わるなら】