unknown

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11/11/2022, 8:40:20 AM

ススキの穂 風に靡いて 金の海

11/1/2022, 12:37:00 PM

「私達、永遠に一緒よ」

街灯が照らす帰り道、枯葉を踏みしめながら彼女が突然言い出した。普段から突拍子もない言動が目立つ彼女の言葉に“ 私 ”は「当たり前でしょ」と彼女に答える。
永遠、と口にするとなんだか軽いように聞こえてしまうのは私達が永遠にはなれない存在だからだろうか。実体のない永遠はあまりにも壮大過ぎて馴染みようがないのだ。

「私達、永遠に一緒よ」

反芻するように今度は私が口に出す。びゅう、と秋風が吹いて枯葉が足元を避けて過ぎ去れば遅れたように肌寒さに体を震わせた。
私の言葉に彼女は答えずに、ただ帰路を歩いていく。街灯の少ない住宅街に入って三階建てのマンションの2階、階段からいちばん遠い奥側、扉の前に立っては鍵穴に鍵を通す。そこから私は彼女に変わるのだ。

ガチャり、鍵を回せば「ただいまぁ〜」と気が抜けるような明るい声を響かせながら彼女は靴を脱ぎ温かい室内へと入っていく。

『私達、永遠に一緒よ』

私達は“ ひとりの中のふたり ”なのだから。


ガチャり、閉め忘れた鍵をしっかりと回して施錠し台所から漂う空腹を刺激する匂いに「カレーだ!」と“ 彼女 ”は喜んだ。



── 永遠に ──

11/1/2022, 2:51:51 AM

齧って欠けた林檎の果実を片手に
心の羅針盤に身を任せ
海を渡り山を超えて
まだ誰も知らぬユートピア
この目で見てみようじゃないか

── 理想郷 ──