さよなら。
生を得たものならば、一度は必ず経験をするもの。
大切な人やものならば悲しみを覚えるもの。
嫌いな人やものならば、嬉しさを感じるもの。
人によっては、何も感じないもの。
ただぼんやりと、寂しいものだというイメージがあるもの。
いろいろ思うことはあるのに、いざ伝えようとすると言葉にならない場所。
大人になるほど、当たり前になること。
自分の感情の乏しくなるさまを、明らかに感じる場所。
ここで一度は感じる寂しさが、時間が経てば薄まってしまうもの。
ふと記憶の中に出てきて、人を虚しくさせるもの。
ただ、今この時が、美しく映る理由。
「bye… bye…」
叶わぬ夢
どれだけ願ったって自分以外になることは叶わないというのに。あの人になりたいと思うのは苦しいだけだというのに。外見だけみつくろっても、自分であることに変わりはないというのに。なぜかうらやむことをやめられない。
自分が自分でしかないから、それが分かっているから、うらやむことをやめられない。
どれだけ願ったって、それだけは変わらない。自分だけは、騙せない。だから絶対に叶わない。
あの人になりたいとかいうこの願いは、自分を欺いたときにのみ、叶うものだから。
今、世はいかに合理的に動くかに重きを置いていることが多いように感じる。合理的というのは美しいもののように見えるが、真に美しさを見いだせるのは非合理的な部分ではないか。みんなが効率を求め合理的な行動をしようとした場合、それは機械と変わりがあるのだろうか。例えば、感情。生命を合理的に存続させるには不必要、むしろ邪魔なものだろう。苦しくて死んでしまうような人もいるのだから。ただ、世界に色をつけてくれるのは、結局人を人たらしめるのは、美しいものを美しいと思わせるのは非合理だろうと、ふと考えた。
『お題フリー』