風邪
あなたに思いを馳せるだけで
体は熱く苦しく、不安で胸が締め付けられる
夜は眠れず食事も喉を通らない
これはただの風邪?
いいえ
これはきっとあなたに患わされた恋の病
そして特効薬の処方できるのもまた
きっとあなただけ
雪を待つ
雪を待つ…
何となくロマンチックで素敵な響き
真っ白に積もった雪に
誰にも邪魔されず
二人の足跡だけを残してみたい
イルミネーション
車の中から駅前のイルミネーションを見た
「うわ~キレイ」という私のために
少しだけ車のスピードを緩めてくれる
「今度二人で見に行きたいね」とあなたは言ってくれたけど
出来ない約束ならそんなに簡単に口にしないで
あんなにキラキラした
あんなにたくさん人がいる所になんて
誰かに知られてしまうかもしれない
本当は今の私達では行けないところでしょ?
一瞬期待して喜んだあとに現実を知る
あのイルミネーションの輝きとは真逆の世界
あなたの無意識なその一言は
優しさではなく
私にとってはひどく残酷に響いたんだ
愛を注いで
前々から薄々気にはなっていた
私の人生には無償の愛を注ぐ対象が少ないような気がしている
子供もいないペットも飼ってない
花やサボテンすら枯らしたこともある
気に入って買ったものなのにほどなく飽きてしまって大切にしていないものもある
決して愛情がないわけでもなく
赤い血も通ってるし
機械的な人間でもないんだけれど
これって私のどこかに欠陥でもあるのでは?
と思う今日このごろ
私のように感じている人
他にもいるだろうか?
何でもないフリ
昔は何でもないフリは得意中の得意だった
NOと言えない
自分の気持は二の次
ちょっと負荷がかかったぐらいの方が
自分の存在を認められているかのようにも感じてた
最近は出来ない事を受け入れて認めること
出来るけどやりたくない事
最終的にはやるんだけ何でもないフリをしない
なんてことも実行中
何十年も身についた思考のクセを急に変えるのは難しいけど、歳を重ねてくると体だって脳だっていつも全力では息が切れてしまう
少しずつ負荷を軽くしたり緩める練習をしていると
「何でもないフリ」は影を潜め始めたみたい
人間はほんとにうまく出来てる
「老い」も悪いことばかりじゃない
楽しもう