5年の一人暮らしで洗濯機を買うことがなかった私は、
同棲のタイミングを経て、やっと洗濯機を購入した。
洗濯機がない頃は、つけ置きして手洗いで何とかやりくりしてたっけ。
夏は平気でも、冬だと厚手のパーカーを洗うのがしんどかったな。
干す時もぼたぼたと水滴が垂れて、いつも足がずぶ濡れだった。
今日は一人暮らしを経て、初めて洗濯機を回した記念に2人でアイスを買った。
文明の発展、30分ほどで洗濯が終わることに感動した。
洗濯槽の中でぐるぐると絡み付いた服を取り出す感覚も、何処か懐かしい。
水滴なしに干せることで、洗濯物も重くなかった。
彼も同じことを思っていたようで、
洗濯、楽しいね!とにこにこ笑って喜んでいた。
些細なことかもしれないけれど、
決して当たり前ではない幸せに浸れるこの感覚は、これからも忘れないだろう。
食べたチョコレートアイスと、洗濯物の優しい匂いが2人の心を満たした。
(快晴)
先生へ
春の日差しが温かく、希望に満ちた日々を送っています。
お元気ですか?
貴方の誕生日だからと、
むかしにくれたストラップは、20と数年経った今でも大切にしています。
自転車の鍵と一緒につけているからか、自転車に乗るたびに先生を思い出します。
あの頃苦手だった算数も、先生の授業ならと思うと楽しく勉強できました。
どうか、いまこの瞬間だけでなく、
これからもずっと先生が楽しい日々を送っていることを心から願います。
追伸:今日はとても晴れて良い天気なので、サイクリングしに行きます。
(遠くの空へ)
彼は、人生のどん底にいる私を救ってくれた。
何してんだ
(おまえの居場所はここじゃないだろう)
素っ気なく思えた言葉の意味を感じとれた時の、
彼なりの不器用な優しさが嬉しかった。
心の温もりを体現した彼の傍になら、安心して居られる気がした。
私にはもう、建前なんて要らない。
手を握りしめた時の力強さで、貴方の愛を感じられたから。
(言葉にできない)
やっぱりゲームって面白いよな。
インドアな彼の口癖、並べられた大量のプレステソフト。
仕事終わりに彼が作ったご飯を食べながら話してくれた。
今度の土曜日、好きって言ってたイベントに行く?
別に良いよ、(名前)ちゃんがそう言うなら。
ありがとうと伝えた時の、嬉しそうな彼の微笑みが頭から離れない。
4月に生まれた彼と暖かな日差しを浴びに行きたいと思った。
優しい彼と共に在りたい、と春を迎える度に思い出す。
(春爛漫)