メメト

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11/26/2025, 12:37:13 PM

あぁ、泣いてくれるんだ。「ごめんね、最後に約束してくれるかな。」しばらく波の音だけが響く。小さく頷いた愛しい人の頬にそっとキスをした。驚いて目を開いていた。「ふふ、じゃあ来世また会いましょう。」そうしてお互いの小指を結ぶ。目が合い微笑み合う。そして海へ向かって歩き出す。そんな二人の小指は不思議な糸で繋がっていた。

11/25/2025, 10:43:48 AM

もうすっかり寒くなり外へ出るのさえ苦痛だと言うのにお使いを頼まれた。「はぁ、寒っ」寒さに肩を縮こませながらポッケに手を突っ込んで歩く。

早速お使いを終わらせ帰る途中コンビニのおでんの登りが立っているのを見つける。足は勝手に熱々のおでんを求めコンビニへ入る。
入る前後ろから何か視線を感じ振り返るも何もいなかった。気味悪く思いそそくさと店内へ入る。店内は暖かく冷えた体を癒してくれた。レジで大根に卵、汁をたっぷり入れてもらいホクホクとした顔で外へ出た。

またもや視線を感じゾワッとした気分になったが気にせず近所の公園に寄る。すっかり赤や黄色に染まった木々につい足を止め眺めていると肩を優しくたたかれた。「やぁ、こんな所で会うなんて奇遇だね」恐る恐る振り返るとよく知った顔の男が立っていた。「なんだ、お前かびっくりしたわ」「なんだとは、なんだっ」拗ねたように顔を背けた男は自分とは小中高からの仲なのだから仕方ない。
「そうだ、丁度おでん買ったんだ。そこのベンチで一緒に食べないか?」近くのベンチを指さした。「おぉいいね、俺大根がいい」男は気が良さそうに笑いベンチに座った。「はぁ、俺が大根一番好きなの知ってるだろ卵で満足しろ」「ちぇーまぁいいやお前と食べれるならな」

しばらく世間話で盛り上がりおでんも食べ終わった頃「じゃあ、俺冷えてきたしそろそろ帰るわ」ベンチから立ち上がり顔見合わせる「おぉそうか、じゃあまたな」男は少し寂しそうな顔をしたけどすぐ笑顔になって手を振った。帰り道に足を向けて歩き出す。少し歩いたところで前と同じような視線を感じた。振り返るとまだ男がベンチで手を振っていた。それ以外に人はいなかった。