夢幻劇

Open App
9/23/2024, 9:43:33 AM

『おぅい、無視するなってぇ』


ねちっこくて、嘲笑を明らかに含んでいる声がする。

いや、そんなもの聞こえない。なにも、聞こえないんだ。そうだ、聞こえない。聞こえない。


『なぁ〜あ、いつまで無視すんの?』

クククと喉を鳴らして笑いながら、またも嘲笑する声が。


『おいってぇ』

…うるさい。


『なぁ〜なぁ〜』

…うるさい。


『ククククっ』

うるさい、うるさい、うるさい、うるさい。


「うるさいんだよぉっ!!」ハッ、と我に返る。

しまった、と口を手で覆うももう遅い。


ニチャァという効果音と共に奴が放った。



「みぃ〜つけた」


【声が聞こえる】
久しぶりの更新です

9/8/2024, 7:41:14 PM

ドクドクと脈打つ鼓動がどんどんはやくなるのがわかる


あまりにもはやく、そして大きい鼓動は
聞こえているのかもしれないと不安になる


ドクドク、ドクドク

ドクドクドクバクバクバクバクバクバク


いつしか鼓動は鳴る音を変え、
身体中の至る所から冷や汗が湧き出ている


バクバクバクバクバクバクバクバクバクバク


““ガタッ””


隠れていた机の脚を、ぶるぶると震えていた私の足が蹴った


あ、。


見上げると、あいつの、不気味な顔がすぐそこにあった


ゃだ、っ

9/7/2024, 10:32:17 AM

踊るように

洗濯物が舞う

その隙間に君の笑顔がある



【踊るように】

9/1/2024, 9:02:03 AM

僕は、不完全だからさ。

君に、僕の完全じゃない部分を補って欲しいんだ。

僕も、君の完全じゃない部分を補いたい。

そうやって二人で支え合って、君と、完全になりたい。


完全じゃない僕は、だめですか?




____完全じゃなくても、いいに決まってるじゃない。







みたいなシーンあったらいいなぁ


【不完全な僕】

8/26/2024, 10:32:19 AM

「んで、動機と凶器は?」

「っだから俺じゃないって!」

「はいはい、もういいから。あのな、監視カメラにお前の顔がバッチリ映ってるわけ、わかるか?」

「っだからそれは双子の弟でっ、」

「はぁ、またそれか。お前の双子の弟はお前が十歳の時に死んだ。調べりゃわかるんだよ」

「うそだ!あいつは生きてる。この目で見たんだよ!」

「わかった、わかった。んで、動機と凶器は?」



薄暗く心做しか寒い部屋で、
警察と向かい合わせで取り調べを受ける。


俺とそっくりのあいつの罪を被せられて。

Next