『おぅい、無視するなってぇ』
ねちっこくて、嘲笑を明らかに含んでいる声がする。
いや、そんなもの聞こえない。なにも、聞こえないんだ。そうだ、聞こえない。聞こえない。
『なぁ〜あ、いつまで無視すんの?』
クククと喉を鳴らして笑いながら、またも嘲笑する声が。
『おいってぇ』
…うるさい。
『なぁ〜なぁ〜』
…うるさい。
『ククククっ』
うるさい、うるさい、うるさい、うるさい。
「うるさいんだよぉっ!!」ハッ、と我に返る。
しまった、と口を手で覆うももう遅い。
ニチャァという効果音と共に奴が放った。
「みぃ〜つけた」
【声が聞こえる】
久しぶりの更新です
ドクドクと脈打つ鼓動がどんどんはやくなるのがわかる
あまりにもはやく、そして大きい鼓動は
聞こえているのかもしれないと不安になる
ドクドク、ドクドク
ドクドクドクバクバクバクバクバクバク
いつしか鼓動は鳴る音を変え、
身体中の至る所から冷や汗が湧き出ている
バクバクバクバクバクバクバクバクバクバク
““ガタッ””
隠れていた机の脚を、ぶるぶると震えていた私の足が蹴った
あ、。
見上げると、あいつの、不気味な顔がすぐそこにあった
ゃだ、っ
踊るように
洗濯物が舞う
その隙間に君の笑顔がある
【踊るように】
僕は、不完全だからさ。
君に、僕の完全じゃない部分を補って欲しいんだ。
僕も、君の完全じゃない部分を補いたい。
そうやって二人で支え合って、君と、完全になりたい。
完全じゃない僕は、だめですか?
____完全じゃなくても、いいに決まってるじゃない。
みたいなシーンあったらいいなぁ
【不完全な僕】
「んで、動機と凶器は?」
「っだから俺じゃないって!」
「はいはい、もういいから。あのな、監視カメラにお前の顔がバッチリ映ってるわけ、わかるか?」
「っだからそれは双子の弟でっ、」
「はぁ、またそれか。お前の双子の弟はお前が十歳の時に死んだ。調べりゃわかるんだよ」
「うそだ!あいつは生きてる。この目で見たんだよ!」
「わかった、わかった。んで、動機と凶器は?」
薄暗く心做しか寒い部屋で、
警察と向かい合わせで取り調べを受ける。
俺とそっくりのあいつの罪を被せられて。