『新年』
新しい年が始まって、私はまた『ありがとう。それで今、丸何年だっけ?』と『これからもよろしく』を必ず言い合う。
14年前。私は24歳だった。
その日は九州にしては寒い夜で、雪がチラついていて。でも心はすごく温かかった。いつものメンバーでのいつもの年末最後の忘年会。でも今年はちょっと違って、いつもよりはしゃいで、居酒屋ではかなり盛り上がってた。
仲間内では初めてだった。私は16歳からこのメンバーの一員になって、一人二人と女性も増えて、年齢はバラバラだったけど、年下の私は可愛がってもらって、支払いはいつもタダだった。
彼は28歳。今思えばちょうどいい頃だった気もする。いい感じに酔ったメンバーと11時45分頃居酒屋を出て、裏口のような場所まで歩いて。1枚のペラペラの紙を並んで提出した。
『はい、間違いなく。』
そう言われてすごくホッとした。訂正印も持ってきていた、まだそれぞれの名字の訂正印。
出口から出たらメンバーがカメラを構えて待っていた。恥ずかしそうな二人。この瞬間から夫と妻になった。
14年前の今日。忘れない寒い夜。
『新年あけましておめでとうございます』
『おめでとう、ありがとう。それで今、丸何年だっけ?』
『あ〜14年…かな?これからもよろしく』
『良いお年を』
仕事納めやら、娘の習い事の先生やら、色んな人にご挨拶。決まり文句みたいな一言を、自分からスタートを切って言えるかどうか、何となく戦う私。
『今年もお世話になりました、良いお年をお迎え下さい』って、しっかり伝えようと頭にしっかり入っているのに、ついついお喋りの方に意識が入って、後出しに…(´-ω-`)
娘の障害が分かってから、まぁ〜色々と大変な『今年』を過ごしてきた私達。だから切実な願い。
『良いお年を』
どんな年が、良いお年?健康であれば良いかもしれない。いや、できれば娘が過ごしやすく…。もっと欲を言えば、娘にお友達が出来たら…。なんてキリがないか。
さてさて、2025年。初詣でも行きましょうか。おみくじは、良いところだけ信じましょ。
『一年を振り返る』
今年ももう終わりかぁ〜って、今日までに何回言った?それにくっついてる言葉はいつも、一年早かった!の決まり文句。
とはいえ、春に学校に一人で行ったかと思えば、夏には母子同伴になり、秋と冬には母と一緒に授業を受けている娘の変わりようには驚いた!発達障害の育児は大変だ。
パートの日はオンラインで参加、仕事が休みの日は二人で学校に行き、昼間まで授業を受ける。昼までで帰るのは、給食が苦手だから。好き嫌いも多いが、何より他の人と一緒に食べるのが苦手らしい。
娘の将来はどうなるのだろう…常に心配は絶えない…。
一年を振り返ると、まぁ…色々あるけれど。笑ってゲームする娘が隣にいるなら、それでいい。それで、いいじゃないと言い聞かせつつ。
来年の今頃、一年を振り返ったら、どんな言葉を書いているだろう。楽しみなような、そうでもないような。
『みかん』
みかん狩りって楽しい。小さいみかん、大きいみかん、あっちの木、こっちの木。
すっぱかったり甘かったり。緑っぽいくせに、美味しかったりする。あれもこれもと味見して、お腹の中たっぽたぽ。胃を動かしたらジャボジャボ音がした。
お土産みかんも欲張って、たくさんカゴに入れたけど量り売りは安くて驚いた。もっといっぱい穫れば良かった。
重たい袋を持って、車まで歩く。娘の笑顔に大満足。しばらくは、小腹が空いたらみかんを食べられて幸せ。
あの家族もあのカップルも、幸せそうにお土産みかん。誰かに配るかな。自信はないけど、選びに選びぬいた、みかん達です。
歩きながら、ジャボジャボ。たっぽたぽ。
『冬休み』
私の冬休みは、忙しい。始まってすぐ、大掃除をしないといけないなぁ…と考える。年末年始は母と妹家族が泊まりにくるからだ。
去年はもっとちゃんと掃除をしたのに…今年は拭くだけで終わりそうだななんて考えたり、せっかくだから少し整理整頓もするかととか。
今日は手帳に書いていた、大掃除の日だった。朝から洗濯物を早めに回して朝ご飯も早く食べた。それから今。
クッキーを焼いて食べている。
私の冬休みは忙しい。ダイエットだってしなくちゃいけないのに。頭の中で考えただけで掃除が終わればいいのに。