夏野

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5/10/2024, 4:40:56 PM

【モンシロチョウ】

ジャンプして空へ飛び込む。
上手く風に乗れなくて必死で羽音を動かした。
落ちてしまえば、飛ぶ浮力が足りなくて上がるのが大変なのだ。
羽音をさせて飛ぶのは無作法だが、落ちてしまうよりは良い。

へたくそ、と誰かが言った。
知っているよ、そんなこと。
……。

羽を必死に動かしたのに結局地面に落ちた。
着地すら失敗して落ちたのは茶色の地面。最悪だ。
この身体は歩くことも上手くはなくて、のそのそと重たく感じる足を動かす。一刻も早く逃げなければ、きっとわたしは網に捕まってしまう。

飛んでても飛ぶのが下手で上手くなくて捕まってしまうのに、歩いてたら格好の餌食。
敵は網だけじゃない。
早く飛んで、自由な空へ行きたいのに、何故、下手な
んだろう。

夢なら覚めればいい。
目を閉じれば、いつも通りに空を飛べる。
……。
変な感じが胸に広がる。けど、さっきも下手だけど飛べてた。
だから、大丈夫。

そして目の前に広がる街を見下ろす。
これは夢なのか、現実なのか、見たこともない高さから見える風景。
いつも通りなら大丈夫。
そのいつも通りがいつの事か覚えてないけど、大丈夫と言えば大丈夫。

だって、黄金色に輝く空とビル街。
私はこんな風景を知らない。だから、ここはあたしの夢なんだと思った 。
今のあたしが人なのか、羽の生えた蝶なのか分からない。
わたしもあたしも、誰も知らない変な夢。

そしてわたしは一歩踏み出して空へと飛び出した。


ヒヤリと背中に嫌な感覚がして飛び起きた。
高層階ビルから落ちるリアルっぽい夢をみた。
夢の中の自分はピーターパンのように空を飛べると思い込んで、とても楽しくフリー落下を楽しんでいた。
飛べたのか落ちていたのか、もう分からない。
夢でも空を飛べていたら、楽しかっただろう。

……もう1度見られないかな?

二度寝を決めた私は2度目を決めて布団の中に潜り込んだ。
目を閉じる前、白色が部屋の隅で羽ばたいたような気がした。

5/9/2024, 3:22:23 PM


忘れてないよ、高校の頃のこと。
わたしもキミも、お互いどうしようもない悩みを抱えていた時代のこと。

絶交、なんて甘いものじゃない。
スパッと綺麗に関係を壊してから、キミと会話もしなかった。
あの頃はキミに辛い時間だったことだけは間違いない。

自分の愚かさも、
キミといて楽しかったことも、
苦痛を感じてたことも、
たぶんずっと覚えてる。

忘れられない、いつまでも。


5/8/2024, 2:24:55 PM



毎日変わらない日々を過ごしているのに、
1年後には良い方向に何かが変わっていたらいいのに。

何もかもを覚えてえていたいのに、
どうせ一年後には何も覚えてないんだから。

5/7/2024, 5:24:08 PM

初恋の日


音楽好きのキミと
音楽嫌いのわたし

知り合ったきっかけも音楽で
キミと一緒だと毎日楽しかった
キミとずっと一緒に居たかった

音楽嫌いなわたしは素直じゃなくて
最後まで好きだと言えずに終わった初恋だった