NoName

Open App
9/29/2024, 2:47:48 PM

目をつむり
呼吸を整えると
やがて静寂に包まれる

雑音がやみ
思考が遠ざかると
内なる静けさが広がる

静寂に包まれた部屋に
内なる静けさが広がり
深い安らぎが染み渡る


〜静寂に包まれた部屋〜#14

9/28/2024, 2:08:46 PM

またね、と言って去る君に
またね、と返して何度目だろう

繰り返された、またね、のうちに
たしかな想いが積み重なる

いつか、じゃあね、を前にして
またね、と言ってみせるため
今日も、またね、を繰り返す


〜別れ際に〜#13

9/28/2024, 9:11:19 AM

雨粒がアスファルトに弾け
通行人は軒先に駆け込む
車が飛沫を上げて走り去り
静かな雨音だけが残る

階下の景色を眺めながら
コーヒーをすする
しとしと降る雨に誘われ
物思いにふける

中略

雨あがりのあとは
すべてがつやめき
雨止みを待った人々が
そろそろと歩き出す

階下の景色を眺めながら
コーヒーを飲み干し
通り雨を名残惜しんで
席を立つ


〜通り雨〜#12

9/26/2024, 2:18:19 PM

僕は秋が好きでした
おちついていて、優しくて、
儚くも懸命に生きている
そんな秋が好きでした

君は秋みたいな人でした
おちついていて、優しくて、
少し自信なさげで、努力家で、
そんな君が好きでした

落ち葉のように降り積もる
君との日々のおもいでに
今年も秋を待ちわびる


〜秋🍁〜#11

9/26/2024, 9:34:00 AM

静かな光が差し込む
朝の窓辺に佇んで
今日の始まりを身に浴びる

窓枠に切り取られた街並みと
輝く雲を遠くに眺め
どこかで雀が鳴いている

動き始める外の世界に
伸びをひとつして
朝の支度に取り掛かる


〜窓から見える景色〜#10

Next