8/7/2025, 1:42:22 PM
「心の羅針盤」 #87
ふらふらと目移りしていた私の心の羅針盤の針は、
気付けばあなたの方を向いていた。
今でもたくさん好きなものはあるけれど、
常にその中心にあるのはあなたになったようだ。
一途に、あなたの方へ行く。
8/6/2025, 2:16:09 PM
「またね」 #86
あなたとの別れの挨拶は「おやすみ」が多い。
寝る前に話すことが多いから。
そういえば、急に話さなくなった前の日。
あなたが言ったのは「ばいばい」だったね。
私はそれ以降、怖いから「またね」って言うようになったよ。
8/5/2025, 2:39:33 PM
「泡になりたい」 #85
手洗い場の水の、注いだばかりの麦茶の、泡立てたシャンプーの、コンタクトの洗浄液の、雨が落ちゆく水たまりの、額を伝う汗の、頬を流れる涙の、
泡になりたい。
そうすればいつでもあなたのそばにいられるから。
8/4/2025, 2:38:31 PM
「ただいま、夏。」 #84
スキマ時間のほんの数分だけ。
あなたと画面上で言葉を交わす。
あなたといると、周りが見えにくくなる。
会話に終止符を打って顔を上げると、夏の暑さに引き戻された。
暑さを忘れるほどあなたに集中してたみたい。
またね、あなた。ただいま、夏。
8/3/2025, 12:49:21 PM
「ぬるい炭酸と無口な君」 #83
あなたは断じて無口ではない。
けど余程のことがなければ私のことを詮索しない。
それが特に理由がないのか、私に興味がないのかは分からないけれど。
だから、きっとあなたは知らないね。
私が炭酸が苦手だからぬるいそれしか知らないこと