8/3/2025, 12:49:21 PM
「ぬるい炭酸と無口な君」 #83
あなたは断じて無口ではない。
けど余程のことがなければ私のことを詮索しない。
それが特に理由がないのか、私に興味がないのかは分からないけれど。
だから、きっとあなたは知らないね。
私が炭酸が苦手だからぬるいそれしか知らないこと
8/2/2025, 2:03:03 PM
「波にさらわれた手紙」 #82
伝えたいことがたくさんある。
大きな秘め事から小さな日常の一コマまで。
あなたにだから、伝えたいと思うこと。
でも、怖くて上手く伝えられなくて。
もっと遠回しに、不確実に届いてほしかった。
それこそボトルメールのように。
誰かに届いてもあなたに届くかはわからないでしょう?
でも、やっぱりあなただけに伝えたい。
そんなの、無茶な願い事ね。
なんてわがままなのかしら。
8/1/2025, 2:04:13 PM
「8月、君に会いたい」 #81
夏休み。
待ちに待ったけど、来て欲しくなかったかも。
だってあなたに会えないから。
たった一言「デートしよう」って言えばいいだなんて分かりきったこと。
それが言えないから困ってるの。
7/31/2025, 1:30:00 PM
「眩しくて」 #80
眩しいものが苦手。だって周りが暗いように思ってしまうから。
だが、1つだけ好きな眩しさがある。
あなたとのやり取りが表示されたスマートフォン。
クリスタルのような言葉の欠片がたくさん詰まっていて、目を焼いてしまうのではと思うほど眩しい。
この光だけは周りまで、私まで明るくしてくれる。
7/30/2025, 2:21:19 PM
「熱い鼓動」 #79
あなたの
逸らされた瞳が、ささやかで控えめな笑い方が、
いつもより近い息遣いが、ぎこちなく動く指先が、
ゆっくり紡がれる言葉が、緩い弧を描いた口元が、
私の心を揺さぶるの。
それが嫉妬か、渇望か、はたまた悦楽なのか
分からなくてもいいと思うほど、熱くて愛しくて、やけどしちゃいそう。