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7/4/2025, 2:05:45 PM

「青い風」 #53

暁天の下、私の頬をふわりと風が撫でてゆく。
青空の下、私の横をひらりと風が避けてゆく。
黄昏の下、私の髪をさらりと風が揶揄ってく。
月夜の下、私の涙をほろりと風が落としてく。

可惜夜の下、仄青いそよ風が笑ってゆく。
私たちの恋仲をくすりと風が笑ってゆく。

その風を青と感じたのはきっとあなたに似てたから

7/3/2025, 1:08:12 PM

「遠くへ行きたい」 #52

遠くへ行ってみたい。
どこか、誰も見当がつかないようなところ。
誰にも何も告げずに、たったひとりで。

そんな勇気はないからしないけれど、もしやったら私を心配してくれる人がたくさんいる。
家族も、親戚も、友人も、先生も。

あなたは私のことを心配してくれるのだろうか

7/2/2025, 1:24:02 PM

「クリスタル」 #51

照らされれば照らされるほど、輝いて
照らされずとも僅かな光で、煌めいて

その光は数多の人の目を奪う。

ああ、お願いだから、そんなに輝かないで。
みんながあなたの美しさに虜になってしまうから。
あなたの煌めきを知るのは私だけでいいの。

クリスタルのように美しい、私の愛おしい人。

7/1/2025, 1:40:05 PM

「夏の匂い」 #50

夏になると、
陽当たりの良い部屋からおひさまの匂いがする。

冬になると、
抱きしめたあなたからおひさまの匂いがする。

夏は、その匂いがより顕著だ。
だから、夏が好き。
あなたにぎゅっと抱きしめられてるような気がするから。

6/30/2025, 10:45:53 AM

「カーテン」 #49

はらり、顔を覗かせる。
ひらり、何も見えなくなる。

じわり、涙が滲んでる。
くすり、笑う声がする。

ふるり、孤独ではなかろうか。
ざわり、誰かがいるようだ。

ふわり、風とカーテンが踊る。
くるり、あなたが振り返る。

ようやく、隠したがりのあなたの全てが見える。

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