偽雨

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8/12/2023, 10:51:20 AM

ー君が奏でる音楽ー

君は毎週お筝に行っているね
その度僕はお筝の音色に癒されている。
もう一つ惚れたものがあるんだ
それは君だ。

お筝を演奏している君は
ひどく穏やかなうえ、上品で美しい。
そんな君に僕は惚れてしまった

とても穏やかな顔つき
間違えてしまっても何度も挑戦する君
お稽古が終わったら深々とお礼を言う君
とても素敵だよ

いつも僕は君を遠目から見るだけで
ましてやお近づきは到底出来やしない

お筝の音色と君を独り占めにしたい。
そう思うのは罪なのでしょうか、神様

8/10/2023, 1:37:06 PM

電車が発車します。

お母さんの大きなお腹から産まれてきた君
幼稚園でお友達が沢山できた君
小学校に初めてランドセルを背負って
楽しそうに歩いていく君
中学校で部活勉強テスト色んなことに
ぶつかって、それでも挫けず挑戦し続ける素敵な君
高校生、仲間の別れや人を愛すということを知った君

そして、大人になった君


しかし人生には終わりがある
おじいちゃんおばあちゃんになる時が来る

君がおじいちゃん、おばあちゃんになった頃に必ず聞こえてくる音がある。

「次は終点、終点」と。

8/10/2023, 1:29:32 AM

上手くいかなくたっていい8/10(木)

僕は剣道部に所属していました。
夏季総体が終わり僕たち3年の幕は閉じました。

人一倍努力が嫌いな僕
強くなりたいという意思が一度も湧かなかった僕
そして負け続ける僕

因果応報ですね。
だってただキツイ稽古を耐え抜いていた
だけですもの
「もう少し自主練しよう」
そんな気持ちが無かったのですもの。

でもこれだけはいつも意識していました
「形を綺麗に」

実力がなくとも形が綺麗であれば
それでいいか、と。

8/9/2023, 6:11:59 AM

「蝶よ花よ」8/9(水)

いつも美しく柔らかな愛情を注がれている
あなたを見るのが辛かった。
蝶よ花よと呼ばれることが私には無かったから
酷く羨ましかった。
一度も不幸が降りかかったことのない彼女が
とても穏やかな顔で私の頬を包み込んだ

「あなたはひとりじゃない」と