ー君が奏でる音楽ー
君は毎週お筝に行っているね
その度僕はお筝の音色に癒されている。
もう一つ惚れたものがあるんだ
それは君だ。
お筝を演奏している君は
ひどく穏やかなうえ、上品で美しい。
そんな君に僕は惚れてしまった
とても穏やかな顔つき
間違えてしまっても何度も挑戦する君
お稽古が終わったら深々とお礼を言う君
とても素敵だよ
いつも僕は君を遠目から見るだけで
ましてやお近づきは到底出来やしない
お筝の音色と君を独り占めにしたい。
そう思うのは罪なのでしょうか、神様
電車が発車します。
お母さんの大きなお腹から産まれてきた君
幼稚園でお友達が沢山できた君
小学校に初めてランドセルを背負って
楽しそうに歩いていく君
中学校で部活勉強テスト色んなことに
ぶつかって、それでも挫けず挑戦し続ける素敵な君
高校生、仲間の別れや人を愛すということを知った君
そして、大人になった君
しかし人生には終わりがある
おじいちゃんおばあちゃんになる時が来る
君がおじいちゃん、おばあちゃんになった頃に必ず聞こえてくる音がある。
「次は終点、終点」と。
上手くいかなくたっていい8/10(木)
僕は剣道部に所属していました。
夏季総体が終わり僕たち3年の幕は閉じました。
人一倍努力が嫌いな僕
強くなりたいという意思が一度も湧かなかった僕
そして負け続ける僕
因果応報ですね。
だってただキツイ稽古を耐え抜いていた
だけですもの
「もう少し自主練しよう」
そんな気持ちが無かったのですもの。
でもこれだけはいつも意識していました
「形を綺麗に」
実力がなくとも形が綺麗であれば
それでいいか、と。
「蝶よ花よ」8/9(水)
いつも美しく柔らかな愛情を注がれている
あなたを見るのが辛かった。
蝶よ花よと呼ばれることが私には無かったから
酷く羨ましかった。
一度も不幸が降りかかったことのない彼女が
とても穏やかな顔で私の頬を包み込んだ
「あなたはひとりじゃない」と