街灯の下通るたび自転車の
僕を抜き去ってゆく影たち

＃影絵

ふと太宰「斜陽」の冒頭を思い出す　桜桃忌にはまだ早いのに

朝､食堂でスウプを一さじ､すっと吸ってお母さまが､「あ」と幽かな叫び声をおあげになった｡「髪の毛？」スウプに何か､イヤなものでも入っていたのかしら､と思った｡　(太宰治著「斜陽」より)

＃物語の始まり

まだ四月はしゃぐな浮かれるな心
静かに燃やせ勝負は九月

＃静かな情熱

見えずとも微かに確かに声がする
聴こうとしなきゃ聴こえない声

＃遠くの声

クロ､お前も恋をするのかい？サクラ猫に　問うても僕を見つめてるだけ

＃春恋