夏緑樹林

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12/13/2024, 4:01:42 PM

「愛を注いで」

自分が注いだ愛は見えないけど、

貴方が優しくしてくれた時、私が注いだ愛を感じる。

貴方が誰かに愛を注いだ時、

貴方は自分の愛が見えないかもしれない。

貴方がその子に優しくされた時、

貴方も自分が注いだ愛を感じるだろう。

愛を注いで、注がれて。

愛を携えて、感じられて。

12/11/2024, 2:51:21 PM

「なんでもないフリ」

なんでもないんだよ。

今だけは。

あなたができることも今は無いよ。

もう少し経ったら、話せるかもしれないから

今はなんでもないフリに、気付かないフリしてほしいな。

12/7/2024, 10:16:24 AM

「部屋の片隅で」

大体、小説や曲では部屋の片隅で泣くものである。

部屋の片隅は、挟まるものではないのか。

あの角っこにぴたっと、挟まるものではないか。

部屋の片隅なんかで泣くのではなく、

私と一緒に、挟まって本を読もう。

温かい飲み物を持ってくるから待っててね。

12/6/2024, 9:47:27 AM

「眠れないほど」

眠れないほど、不思議な夢を見た。

起きた時、現実だと思ったほど。

とても現実的で不思議な夢。

続きが気になってもう一度眠ろうとした。

眠れない。

続きが気になって眠れない。

夢か現か。

12/4/2024, 10:05:13 AM

「さよならは言わないで」

ばいばいって私が言ったら、さよならとその子は言った。

凛として、かっこいいその子。

その子が言えば、不思議とさよならは冷たい雰囲気ではなくなる。

綺麗な響きを含んで、するりと私の中に入る。


ある日、

ばいばいって私が言ったら、ばいばいとその子は言った。

さよならと言わないで。

いつもの綺麗な響きは、やわらかさへと変わって。

その子の凛とした雰囲気も、やわらかくなって。

私は興奮気味にばいばいともう一度言った。

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