11/11/2024, 11:29:27 AM
「飛べない翼」
飛ぶための翼であるならば、
私はこの翼をもいでいた事だろう。
未だ付いている私の翼。
飛べなくとも、大切な私の一部なのだ。
さすってみれば、暖かい。
11/10/2024, 3:03:05 PM
「ススキ」
高く伸びたススキは、私を隠してくれる。
迷い込んでみれば、もう私もススキ。
隠されているのではなく、溶け込んでいくような。
私とススキの境目も溶けていくような。
でも風が吹けば、揺れるススキに、揺れない私。
やっぱり、隠されていたのだ。
10/28/2024, 7:13:42 AM
「紅茶の香り」
なんとなく、早く目が覚めてしまった日曜日。
コンロに火をつける。
弱火にして、牛乳を火にかける。
じっくり、ゆっくり温める。
沸騰直前までいったら、火を止める。
お気に入りのアールグレイのティーパック。
牛乳の中にポンッ。
蓋をして、5分。
出来上がったそれをマグカップに。
優しい紅茶の香りが鼻に抜ける。
ちょっと贅沢な日曜日はロイヤルミルクティーから。
実はこれ麦茶パックでも美味しいんですよ。
10/21/2024, 9:14:00 AM
「始まりはいつも」
始まり、あなたはいつも泣いていたね。
一生懸命集めた木の実は、かごの中からこぼれ落ちてしまって。
ころころと転がって行ってしまった。
悲しくなって涙もこぼれてしまったあなた。
落ちた木の実を拾ってきてくれたのは、友達のあの子。
泣き止んだあなたを見て、あの子も安心したね。
終わりはいつも笑顔。
小さい時見てた絵本。
始まりも結末もいつも同じ。
けど何回だって読みたくなるんだ。
10/12/2024, 4:06:29 PM
「放課後」
たまにある、教室に1人しか残っていない時。
妙にワクワクして、好き。
席が後ろの方だったら、もっとワクワクする。