アズールの悩み
アズール視点
あぁ…僕らしくもない…モストロラウンジのシフト表作りでミスなんて…
これも全部あの人のせいだ…
【ある日のこと…】
セ「若様!姫様!!このセベク・ジグボルト、お昼時となりましたので馳せ参じました!」
そう、セベクさんの大声が食堂に響き渡ったのが始まりだった…
ヴ「セベク!声が大きいです!もう少し音量を下げて…」
シ「そうだぞセベク…」
レ「ふふ、2人とも今日もありがとう、今日はどこ座ろうかしら?あとリリアはどこなの?」
マ「あぁ、リリアなら昨日夜遅くまでゲームをしていて仮眠を取ってくるらしい」
ヴ「父様がいない、ということは本日は私が姫様の護衛をさせていただきますね」
セ「む…そうなのか!それなら僕とシルバーは若様の護衛をします!」
あぁ…今日はヴァルツさんが護衛をするのか…
レイアさんには触れるなよ…おっと僕らしくないな
僕も席を取らないと無くなってしまうから早く行こう
レ「あら?アズール?」
「あぁレイアさん!朝ぶりですね…どこも怪我してないようでよかった」
レ「アズールは心配しすぎなのよ、この私よ?怪我なんてするはずないわよ」
「それもそうですねぇ…あ、レイアさん、御髪に糸くずが…」
本当は糸くずなんてついていなかった
「えぇと…ここですね」
僕はレイアさんに近づき、糸くずを取る振りをしながら
ギロッ
背後にいたヴァルツさんを睨んだ
僕だけの許嫁だ、傷つけることは許さない
そう言わんばかりに
ヴ「っ…!」
「はい取れましたよ、レイアさんは身だしなみをこまめにチェックされた方がいいと思います、それでは僕はまだモストロラウンジの仕事が残ってるので…」
レ「えぇ、ありがとうアズール、また放課後に会いましょう、ヴァルツ、私たちも行きましょ?…ってどうしたの?顔色少し悪いわよ?」
ヴ「っ…!す、すみません…!」
マレウスさんは兄だからともかく…ヴァルツさんやセベクさんは僕のレイアさんに近づきすぎだ…大して何も出来ない癖に…
どうやったらあいつらを美しいレイアさんから離すことができるんでしょうね?
そんな事を考えながら午後の授業も過ぎ去って行った…
あ…分かった…!
僕はペンを置いて立ち上がった
モストロラウンジを清掃中のジェイドとフロイドがこちらを向いたけどそんなことは気にしていられない
「ふふ、ふふふ…ついに分かりましたよ…レイアさんを悲しませず他の男からも守り僕だけを見てくれる方法…!」
モブA「結局レイア・ドラコニアどこにいったんだろうな?」
モブB「おいその話はここで話したらいけないだろ?妹を寵愛してたマレウス・ドラコニアがショックを受けて部屋に引きこもったまま出ないくらいなんだから…」
僕は2人の話を聴きながらいつも食べるより少し多く学食のからあげを取る
ふふ、彼女の居場所は僕にしかわからないんですよ?